走る営業公務員、奮闘記!!

地方分権が進展する中での地方からみた木っ端役人の奮闘記です。

看板がなくなると

2013年09月24日 21時33分26秒 | つぶやき

 最近、仕事をやめた人と話をしていて、昔話に花が咲いた。

 懐かしかったのか、(相手方の一方的な)マシンガントークであった。
 私はひたすら聞き役で、頷くのみであった。

 そして、最後の方に、行政と民間を比較する話があり、行政が懐かしいと話を結ばれた。

 確かに、この人にとっては(今の民間の仕事より)行政の方がやりやすかったのであろう。
 今のところでずいぶんとご苦労をされているのであろう。

 ただ、自分としては行政の仕事が楽だと思ったことがない。
 ずいぶんと、悔しい思いや辛い思いをした。
 だが、なんとなく続いた。
 投げ出そうとは一度も思わなかった。
 生来の愚鈍のせいもある。
 そういう意味では、リタイヤした時に民間企業に勤めると苦労するかもしれない。

 何にもまして、「役所」という看板がなくなる。
 つまり、裸同然になるのである。
 肩書で仕事をしているつもりはないが、看板で仕事をさせてもらったことはたびたびある。
 この看板が、どうしてこうして大きく、重いのである。

 看板で仕事をするなと教えられたことがあるが、わかっていて看板を利用した。
 確信犯である。
 看板の偉大さに気づかず仕事をする人は多い。
 そういう意味では、看板の偉大さを理解し、それをうまく使って仕事をしたおかげで、ずいぶんとダイナミックな仕事を経験できた。
 振り返ると、本当に楽しかった。
 まったく悔いが残っていないかというと嘘になるが、でも、まあ、楽しかった。
 笑いすぎた後の、疲れのような感じもするが、概ねおもろかった。
 世のため、人のためといいながら、実は自分が一番楽しんだような気がする。
  
 その看板が使えなくなるのも、そう遠い話ではない。



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