走る営業公務員、奮闘記!!

地方分権が進展する中での地方からみた木っ端役人の奮闘記です。

W氏さん、まだまだ道半ばですよ。

2006年04月10日 02時46分02秒 | その他
松山の城山下にあるロープウェイ街(通称)のファサード事業が道路整備の終了をもって完成した。
この事業は、この通りで蒲団屋さんを営むW氏の熱き思いからスタートした。彼は10年という歳月を心の火を燃やし続けながら、行政に訴え続けてきた。
そして、5年前、その思いが形になった。
でも、そんなに簡単ではなかった。衰退し始めていた商店街の人たちにファサードが何であるかを説き続け、そのメリットを説いて回った。さまざまな中傷誹謗を受けながら、彼はあきらめなかった。いまだかつて、その3商店街がまとまったことがない中で、あきらめなかった。本業を横においてまちづくりに東奔西走した。
だから、行政は彼を応援することにした。
そして、その担当になったのがN島とF原だった。W氏との連携、徐々に賛同者が増えていった。その粘りは半端でなかった。
そして、9日、完成した。素敵なまちができました。
過日、そのW氏からメールが届いた。祭りの後のような気分であると綴られていた。疲れたのだろう。当たり前だ。でも、私は、以下のようなメールを送った。
まだまだ、道半ばでやめちゃったらだめになりますよ、W氏さん。

W 様

 F原に送信していただきましたメール拝読いたしました。
 Wさん、本当にご苦労様でした。
 Wさんにとっては、長い年月であったかもしれませんが、行政にとっては短期間
 でまちづくりを行った先進事例になっています。
 Wさんのおかげで、まちが一つになれました。
 「ファサード」は、街並み景観であるとともに、心の統一でもあるのです。
 自分の部下だった者を褒めるのはどうかと思いますが、N島とF原の頑張りには
 ずいぶん敬服したものです。
 まちと行政が真剣に向かい合い、一所懸命がんばれば必ずや形になるのです。
 まちづくりは、木で仏像をつくるようなものです。
 不思議なもので、木から下駄もできれば仏像もできます。
 まず、仏像をつくるんだという志が必要です。
 そして、どのような高名な仏師が彫ったとしても、それはすばらしい仏像には
 ならないのです。
 その仏像に、何百年という歳月をかけて、多くの人たちが手を合わせてこそ、
 その仏像に魂が入るのです。
 まちづくりは、仏像を彫る作業と、魂を入れる作業が重なってこそ、本当の
 まちになるのですよ。
 弱気になっていませんか、渡部さん。
 私は部下たちに一度も後ろへ下がれと言ったことはありませんよ。
 地域のために思ってなしたこと、誰かがしっかりと見ていますよ。
 悪口を言われるしんどさはわかりますが、まちのためにと汗をかいていた
 Wさんの真摯で高邁な精神、私は知っていますよ。
 さあ、いっしょに魂をいれましよう!!

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1 コメント

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温かい (蒲団屋のW)
2006-04-17 19:54:36
本当に有り難う御座います。

こんなに、温かさを心に感じたコトはありません。

改めて、人々に生かされていると思いました。

「息」「意気」「活き」「生き」

を六感に感じて前向きに活きたいと思います。

今後とも、宜しくお願いします。
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