何をやってもうまくいかない...
そういう方は多いのではないか。
そして、もがけばもがくほど、どんどん深みにはまっていくような、そんな気がすることを経験された方も多いのではないか。
私も振り返った時、何度かそんな経験をした。
最初は、あいつのせいだ、あれが原因だ、挙句の果てには世の中が悪い等々...
そこには、自己責任のかけらすらない。
ただ、よくよく考えてみると一歩踏み出したからこそ、うまくいかないことにぶち当たったのである。
黙って首を引っ込めて丸まっていた方がよかったのかもしれないが、性分がそうはさせなかった。
「不屈の精神」という言葉があるが、ぶち当たっても亀のように何度も首をもたげ、のっそりと一歩前へ歩みだしていたような気がする。
そして、踏みつけられたり、挙句の果てに蹴飛ばされたりもした。
だが、ゆっくりと方向を変え、元の方向へ戻して歩み始めていたような気がする。
その動きはけっして早くない。
まさに愚鈍で、鈍才である。
だが、どんな時も諦めなかったような気がする。
自分で自分を鼓舞しながら、目の前のことに必死でぶつかっていたような気がする。
たとえ、それが大きかろうが小さかろうが関係なかったような気がする。
そうすることで自分のモチベーションを維持していたのかもしれない。
そして、そんなことを何度か繰り返すうちに自分の信念のようなものが出来上がった。
そして、心のどこかに、こうくり返すようになった。
「だから、人生は楽しい」
「うまくいかないから、人生は楽しい」と...