走る営業公務員、奮闘記!!

地方分権が進展する中での地方からみた木っ端役人の奮闘記です。

フォア・ザ・チーム

2008年04月20日 22時10分53秒 | その他
☆☆☆ 金本の偉業

 今日の愛媛新聞1面の「道標」にスポーツジャーナリストの二宮清純さんのコラム記事が素敵だったので紹介します。

 二宮さんは、まず、最近気になる言葉として「自分探し」があるという。
自分探しは、公私の「私」の時にすればいいとばっさりである。

 そして、今、プロ野球・セリーグのトップを走っている阪神の金本知憲選手の話が紹介されています。
金本選手といえば、先日、2000本安打快挙の直前でプレッシャーからか足踏みをしながらも、その金字塔を超えたたことでも話題になりました。
二宮氏は、この快挙も称えながらも金本選手が続ける連続無併殺の日本記録(1002打席)を絶賛しています。
ここから後は、二宮氏の文章を引用させていただきます。


 だが、2000本安打にも増して素晴らしいのが、彼が持つ連続無併殺の日本記録(千二打席)である。強打者であればあるほどチャンスで凡打に倒れれば天を仰ぎたくなる。泣き出したい時だってあるだろう。勢い、一塁への一歩目のスタートが鈍る。
 しかし、金本はたとえ失意を余儀なくされる当たりであっても一塁への全力疾走を怠らない。自らが一塁に残ればチャンスは続く。悔しさを押し殺してでも、やるべきことはやる。これぞ無言の「フォア・ザ・チーム」である。そして、真の意味でのプロフェッショナルの仕事である。
 「”ダメ虎”を変えたのは金本です。彼の野球に対する姿勢ですよ。」
 ボヤキで知られる楽天・野村克也監督も金本に賛辞を惜しまない。
 <金本の野球に取り組む態度を見れば、まわりの選手も自然と「このままではいけない」と感じるようになる。また選手が間違った行動をとると注意したり叱ったりする。監督が直接叱るより先輩が叱ったほうが叱られた若手のショックは少ない。ここ数年の阪神の躍進には、この金本の存在が非常に大きく貢献している>(野村克也著『巨人軍論』より)
 後輩は先輩の背中を見て育つ。不惑を迎えたオヤジが痛いとかかゆいとか一切言わずに、連続フルイニング出場の世界記録(千二百三試合=四月十八日現在)を更新し続けているのだ。この姿を見て後輩たちが奮い立たないわけがあるまい。
 金本はこうも言っている。
 「ネンザ?あれはケガのうちには入らないんですよ。」
 若者よ、「青い鳥」なんてこの世にはいない。自分を探す前に、自分を鍛えろ。今なすべきことをなさざる者に未来が寛容であったためしはない。


 本当に、この記事に共感しました。
 そして、後輩たちに背中を見せれる先輩になろうと改めて思い、今なすべきことをなす人間になろうと硬く決意しました。