走る営業公務員、奮闘記!!

地方分権が進展する中での地方からみた木っ端役人の奮闘記です。

叶不(かなわず)

2007年03月18日 17時39分49秒 | その他
☆☆☆ 重森 三玲(しげもり みれい)

 今日、NHKの番組で昭和の名庭を創りあげた重森三玲氏の番組をやっていました。
 彼は、岡山県の生まれ。日本美術学校で日本画を学び、いけばなと茶道を研究したそうです。大正6年 (1917年) に画家を志して上京したのですが、全国から集まった画家の才能に意気消沈したそうです。昭和4年 (1929年)、京都に移り住むと、翌年には勅使河原蒼風らと共に「新興いけばな宣言」を発表、いけばなの革新を世に提唱し、昭和24年 (1949年) には前衛いけばなの創作研究グループ「白東社」を主宰、またその後前衛いけばな誌「いけばな藝術」を創刊しました。

 その後、室戸台風を契機に庭園の記録がないことに危機感を抱き、その行動として全国500箇所にさまざまな時代の名庭を実測し、その中で庭園を独学で学ぶこととなりました。
 また、彼が作庭した庭は、力強い石組みとモダンな苔の地割りで構成される枯山水庭園が特徴的であるとされ、代表作に、東福寺方丈庭園、光明院庭園、大徳寺山内瑞奉院庭園、松尾大社庭園などがあります。

 昭和14年 (1939年) 『日本庭園史図鑑』26巻を上梓して庭園史研究の基礎を築き、また昭和51年 (1976年) には息子の重森完途と共に『日本庭園史大系』全33巻 (別巻2巻) を完成させるなど、庭園史研究家としても造園史に多大な功績を残しました。
 今も、国宝級の改修が行われるときには活用されているそうです。


★☆☆ 叶不

 番組の中で、彼の弟子の人が出てきて三玲からもらった本に「叶不(かなわず)」と書でかかれてあるものを見せてくれました。
 「夢は叶わない」という意味ではなく、常に夢を追いかける姿勢があれば更なる成長があると言う意味だと思いますと解説しておられました。
 「夢を追いかけること」の重要性、更には「追い続けること」の重要性を学ばさせていただいたような気がします。