近畿地方の古墳巡り!

歴史シリーズ、第九話「近畿地方の古墳巡り」を紹介する。特に奈良盆地・河内平野の巨大古墳・天皇陵の謎などを取上げる。

沖縄の歴史・文化 沖縄の食文化・“沖縄の茶漬け”とは!その1

2008年04月07日 | 歴史
お茶漬けは、主食・おかずのイメージはないが、日本の食文化を代表する食物。
お茶漬けそれ自体だけでは満足できない副食で、会食などで飲んだ後の締めには欠かせない、日本人の舌には残っている味。

あくまで副食として食べる時間帯も夜中飲んだ後などに限られているが、昨今ではお茶漬け専門店が見られるほどで、二次会・三次会場で飲みなおした後に、お茶漬けを期待してのことであろう。

茶漬けは、通常は米飯に茶をかけたものを指すが、だし汁若しくは白湯をかけたもののことも“お茶漬け”と呼ばれる。

茶をかける場合は煎茶(緑茶)やほうじ茶であることが多い。味の濃い香の物を副菜として食をすすめることもあれば、好みで梅干・鮭・海苔・佃煮・塩辛・山葵・辛子明太子・サケなどの具をのせることもある。

日本でのお茶漬けの始まりは、江戸時代に商家に奉公していた使用人らが、その仕事の合間に食事を極めて迅速に済ませる為に、とった食事法であると云われている。奉公先の質素な食事の中で“漬け物”は、奉公人にとって自由に摂れるほぼ唯一のおかずであり、お茶漬けという食形態の定着に大いに関係したと云われている。

その後お茶漬けは庶民の間では、その利便性から非常に重宝がられ普及した。







写真は、海苔茶漬け、梅茶漬け及びサケ茶漬け。

最近の“茶漬け人気ランキング”では、トップから海苔茶漬け・梅茶漬け・鮭茶漬けと続き、ベスト3傑で茶漬け全体の40%以上を占める。これらは人気だけでなく普段最も食べられている、代表的でシンプルな茶漬けであることは間違いない。

ほかほかご飯に、お茶漬け海苔などを載せ、熱湯をかけて頂くのが今の主流。

しかし本来は冷えたご飯をお茶漬けにするのが一番で、茶漬けとは冷や飯をいかに美味しく食べるかを追求した答えであった筈。時代と共に好みが変化し、贅沢になっていく様子が窺える。





写真は、ふりかけ海苔茶漬け及びふりかけウーロン茶漬け。

1950年代には、画期的な商品としてインスタント食品の「お茶漬けの素」が考案され、永谷園などのブランドが市販されるようになった。
これらは乾燥させた具(かやく)と茶(抹茶や緑茶)や出し汁の粉末を、ご飯の上にかけて湯を注ぐとそのまま茶漬けになる。

茶漬けの食べ方は、音を立ててすするとマナーに反する場合もあるので注意が必要で、箸の先端で大きくあけた口の中に適量を流し込んで咀嚼、飲み下すらしい。







写真は、うなぎととろろ茶漬け、かつお茶漬け及びかき揚げ茶漬け。

お茶は煎茶が一般的だが、具によっては番茶やほうじ茶も美味しい。ワサビ・海苔・ごま・ミツバなどの薬味があればさらによし。

写真のようにチョットヘビーで本格的な茶漬けは出汁を使う。
昆布出汁・カツオ出汁を、3分の1から2分の1くらいを注ぎ、次いでお茶を注ぐ。茶と出汁の旨味が口の中で広がり、思わずもう一杯食べたくなる。

これらの本格茶漬けは、飲んだ後の副食と云うより、メインディッシュとしてメニューを飾っている点は、時代の変化・ニーズを反映していると云える。


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