近畿地方の古墳巡り!

歴史シリーズ、第九話「近畿地方の古墳巡り」を紹介する。特に奈良盆地・河内平野の巨大古墳・天皇陵の謎などを取上げる。

アイヌ民族・文化 人口推移・高校と大学進学率・就労機会は!

2007年11月29日 | 歴史
アイヌ民族はかつて北海道を中心に、広い地域に住みつき、それぞれ“北海道アイヌ・東北アイヌ・千島アイヌ・樺太アイヌ”と呼ばれていた。









写真は上から、厳しい気候の冬季シベリア地方、火山が多いとされる千島列島の光景・遠景及び遠方に霞む樺太の光景。

その後日露戦争・二度の世界大戦などを契機として、大多数が北海道を中心に暮すようになり、戦後は日本全国に散らばっていった。

アイヌの人口調査は、和人がアイヌを使役する必要性から1800年代に始められたが、1807年の26,256人から漸減して、1931年には15,969人までに落ち込んだ。

いずれも概算だが、1822から1854年にかけては23,563人から17,810人に激減しているのは、和人がもたらした伝染病や強制労働による家庭破壊などが原因として考えられている。

1931年を底に近年では増加傾向に変わってきたが、それでも北海道全土に占めるアイヌ民族人口は1%程度であり、自分たちの声が社会に届けられ、道政・国政に反映されることは難しい状況。

高校進学率は、1972年の41.6%から2006年には93.5%へと大きく改善してきたが、北海道の平均高校進学率の98.3%には及ばない。

叉大学進学率は、1979年の8.8%から2006年には17.4%へ飛躍したが、北海道全体の平均38.5%に比べると半分以下という進学状況で、社会的地位を向上させる上で大切な教育面の格差解消が依然急務と云える。

叉上記高校・大学進学率調査の対象となったアイヌの学生に、何らかの差別を受けたことがあるかどうかを尋ねたところ、イエスと回答した学生が16.8%と依然旧体制の影響が残っていることを物語っている。

更に産業分類別就労者の分布比率を調査したところ、アイヌ民族の第一次産業就労者(農業・漁業など)が1972年の63.2%から2006年には28.6%へと半分以下に減り、一方第三次産業就労者(製造業など)は15.4%から41.1%へと2.5倍以上に増えている。

それでも2006年の北海道平均は、第一次産業就労者が5.5%、第三次産業就労者が73.6%であることから、アイヌ民族の就労機会不均衡・近代化遅れが際立っている。

しかし第一次産業への就労偏重が、必ずしもアイヌ民族の就労満足度が低いとは限らないと思うが????


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