近畿地方の古墳巡り!

歴史シリーズ、第九話「近畿地方の古墳巡り」を紹介する。特に奈良盆地・河内平野の巨大古墳・天皇陵の謎などを取上げる。

沖縄の歴史・文化 沖縄の特徴・“やんばるの自然”とは!

2008年04月27日 | 歴史
次のシリーズは、やんばる地方について紹介する。
沖縄本島中南部は、石灰岩段丘と小さな起伏丘陵で200m以下の平らな地形だが、やんばる地方を含む北部周辺は、与那覇岳(503.0m)など標高400m以上の山地が島の中央部に発達した脊梁山地。

本島北部は“ヤンバル”と呼ばれ、緑深い山々が連なる地域で、開発が余り進まなかったため、今日でも貴重な動植物が生息する地域として継承されている。



写真は、やんばる地方の地図。

現在では名護市以北がやんばる地域の概念となっているが、ヤンバルクイナをはじめ希少動物が集中する「やんばるの森」は、写真のように塩屋湾と平良湾を結んだライン以北の地域。

那覇などの沖縄島南部に比べて降水量が多く、気温が低いのが特徴。

やんばる地域は那覇から北へ約75kmにあり、人口が平成13年末現在、県全体の1%未満の11,000千人余りで、森林面積は269平方kmで、県全体の26%と云う。









写真は、やんばる地方のブナ科・シイの原生林、ヘゴ・シダの森、マングローブ及びサンゴ礁の海。

ブナ科のシイの樹冠が天井のようにはった森の低い層のところで目を引くのは、南国的な景観を作り出しているヘゴで、シダが巨大化したものらしく、亜熱帯の森をつくる重要な植物。

森から流れだす川の河口には、マングローブ林が生い茂り、その先にはサンゴ礁の海が広がっている。

環境省のデータによると、絶滅危惧種に指定されている哺乳類・鳥類などが22種類のうち6種がやんばるの森だけの固有種で、国指定天然記念物の宝庫。







写真は、やんばる地方のイリオモテヤマネコ、ヤンバルクイナ及びノグチゲラ。

小さな島環境で絶滅してしまった野生動物が多い中、独自に適応進化しながら生き残った、国指定天然記念物の動物達を紹介する。

イリオモテヤマネコは、ネズミ類などの哺乳類を餌とするが、餌のない西表島では、カエル・トカゲ・昆虫などの小動物で細々と生き残ってきた。

1981年に新種として確認されたヤンバルクイナは、日本で約60年ぶりに発見された世界中の新種だっただけに、世界的な話題になったと云う。
ヤンバルクイナは捕食動物がいなくなったため、飛べなくなってしまった天然記念物。天敵がいない中では飛ぶ必要が無かった。

ノグチゲラは、地球上でこのあたりだけに生息する固有種で、絶滅危惧種とされた、国の特別天然記念物。



写真は、やんばる地方最北端の辺戸岬。

やんばる地域内への観光客は、県内外合わせて年間約90万人にのぼり、観光客の訪問先目当ては辺戸岬で、7割以上が集中しているらしい。

かつて美しかった島々の自然が環境問題に直面し、外来種の侵入・ペットの遺棄・動植物の乱獲などが後を絶たず、訪問客の自然と向き合う姿勢が問われていると云える。


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