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シーズン2

宅建と貸金試験の力関係は逆転するか?・・・

2010年10月20日 13時33分00秒 | 宅建・貸金

 

 日曜日に宅建の試験が終わったばかりで,まだその余韻が残っていますが,今年の試験は権利関係に若干新しい問題が見受けられたものの,宅建業法が予想以上に平易な問題ばかりで,昨年と違って基本的な知識があるかどうかを確認するだけの試験になってしまいました。

 宅建業法の20問全般に関していえますが,特に法律を知らなくても,ある程度,常識だけで正解を絞り込むことが可能な問題が,かなりあったため,限りなく20問全問正解できるレベルであったといえます。

 こうなってくると,昨年4回あった貸金主任者試験を思い起こさずにはいられません。

 同じく,業法が主体になっている試験ですが,昨年の問題は,基本的な言葉の定義や,法律の制度趣旨が分かっていれば,そこから先は一般常識と消去法でほぼ確実に絞り込める問題で8割近くを占めていました。

 それが試験そのものの難易度を下げていて,ある意味,やゆされたり,冷やかされたりもしたのですが,今年の宅建は,正に「昨年の貸金試験の不動産バージョン」ともいえるようなレベルになってしまった感があります。

 そこで注目されるのが,今年の貸金試験の難易度・・・

 いくらなんでも合格率そのものが宅建の17%を下回るということは考えられませんが,1問1問の試験問題の難易度(特に貸金業法)は,場合によっては今年の宅建(宅建業法)よりも上を行ってしまう可能性がなきにしもあらずで・・・

 宅建業法と貸金業法では,とっつきにくさ,法律そのものの複雑さ,出てくる用語(言葉)の難解さ,という点においては,明らかに貸金業法の方に軍配が上がりそう・・

 (試験機関側に)本気で出されてしまうと,かなりの恐怖感,威圧感がありますので・・・

 業法の問題数もおそらく20問をちょっと上回るくらいで,民法の問題数も10問いくかどうか,という,非常に宅建の問題配分に似かよった構成になりそうな今年の試験・・

 11月21日の本試験まで残りはちょうど1ヶ月。

 宅建試験とのスタンス,パワーバランスが,はたして,逆転するのかどうか,同じ主任者系の資格である管理業務主任者試験とあわせて,3つ巴の攻防になるのか,非常に興味深い展開になってきました。

 


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