こんばんは。日中は陽射しが暖かかったのですが、夜分はぐっと冷え込んだ東京です。
さて、立春前の節分は、先週でした。行事食はなるべく取り入れて引き継ごうと思う我が家、今年は西からの渡来食、恵方巻の習慣を、ちょい取り(笑)しました。
それに先だって、「節分汁」「鬼除け汁」なる言葉があることを、OISIXでみかけました。
初耳です! 私の育ってきた時代(笑)の東京では聞いたことがありません。
そこでKit OISIXで「とろり おいしい くずし大豆の節分汁」を取り寄せてみました。
Kit OISIXとは、レシピ・シートと、必要な量の食材がパックされて届く仕組みです。今回ですと、お水と味噌だけはおうちで用意、というスタイルです。
今回のレシピを要約すると、精進のけんちん汁に、「蒸し大豆」を加えて、とろみをつけたものでした。蒸し大豆のパックを押して、軽く崩してから加えてにることで、短時間で味が馴染む、のがポイントでした。よく考えた行程と感心しました。
どこの地域の行事食か? 探してみましたが、明確な記載は見当たらず(笑)。
2010年位から、お味噌のメーカーのレシピページに、恵方巻に合わせて、と記載されていることが分かりました。
そこでは、豚肉を炒めて「水煮大豆」とけんちん汁用の水煮野菜(!)とだし入り味噌を合わせて作る、ことが紹介されていました。最後に「豆腐」をプラスするレシピもありました。
鬼を払う大豆を使った汁物を提案し、全国に流通の力で広がりつつある京阪の恵方巻に、ついていきたいっという仕掛けだったのかと、思いました(ニッコリ)。
爆発的に広まらなかったのは、わかります。ものも言わずに、巻物を一本食べた直後に、具だくさんの汁物はキツイでしょう(笑)。噛む食材が多重ですから、今時の柔らか食に馴れた小さい人には、喜ばれなかったかと、思いました。
しかしながら、今回、作ってみて分かりました。これは、一汁一菜の形を満たす、よく出来た汁物の形でした。
肉類や油脂を使わなくとも、出汁をひき、根菜を煮て、「崩した蒸し大豆」、味噌、とろみをつけることで、食べ応えのある ご馳走汁を作れるのです。
精進の汁物の形について、また一つ、学んだように思いました。(ニッコリ)
■くずし大豆の節分汁、Kit OISIXレシピに加筆
[作る]
人参、大根は3mm厚のいちょう切り、南瓜は3mm厚で揃える。椎茸は薄切り、絹さや(隠元豆かスナップえんどうか)も大きさを揃える。長葱は小口切りする。
蒸し大豆はパックごと両手で押さえて、崩す。(半割りする程度の力になるよう、空気圧が調整されています)
出汁パックは鰹節、昆布が粉砕されています。
1)鍋に400mlの水、出汁パック、人参、大根、椎茸を入れ、火にかけ、沸騰したら弱火にし5分ほど煮る。
2)出汁パックを取り出す。南瓜、絹さやを入れ、3分ほど煮る。
3)野菜に火が通ったら、くずし大豆、大さじ1の味噌を溶き入れ、あくをさっととる。
4)水溶きかたくり粉で、とろみをつける。
5)器に、よそい、葱をちらす。「具材を寄せ合わせて盛るのもおすすめです」
具だくさん感をみせて高く盛り付けるのを、寄せ合わせる、と表現するのか?!と面白く読みました。
昔の料理本なら…。
「具材は揃えてきる。鰹節と昆布で出汁をひく。
根の物から煮る。弱火で、火どおりに煮る。青みを最後に、味噌を溶き入れ、とろみをつける。
薬味葱、七味をふる。」
こんな感じでしょう(ニッコリ)。誰かが近くで、お手本をみせてくれる機会があったから…を思います。
作ってみて分かったこと!
我が家の味噌汁は、具材を入れ過ぎでした(笑)。これしか野菜を入れないの?と思いました。ちゃんちゃん♪
■思い出す節分
私がちびの頃をおもいだすと……。
○柊の枝に焼き鰯の頭を刺して、玄関の近くに留めて、鬼除けにしました。
○豆撒きは、落花生と煎り大豆、我が家はみかんや小さい箱のお菓子も一緒にまかれました(笑)。窓や玄関を開け放って、家長である父が撒きました。家の奥、北側から始めて、庭や玄関、東や南に向かっていきました。
○年の数に一つ増やした豆を食べれば、息災でいられると教わりました。
○節分の夜には、けんちん汁を食しました。豆腐は、鬼を払う豆からつくられるから、白は魔を払う力があるから、と聞きました。
○雷こんにゃくも食べました。煎りつける大きな音が、鬼を払うと言われていました(ニッコリ)。
青年期になった私は、「払われる鬼はどこにいくのか」と思うようになりました(微笑)。自分の家には福だけ!と叫ぶ願いはわかるけれど……。
鬼は外、を言わない自分でいようと思ったのでした。
そこから、さらに時は過ぎて、いま気づくこともあります。
昔の家。大家族で暮らし、言えないことも多かった時代に、大声をだして、せめてもの鬼祓いだったのかと、今は思います。そして、冬の最中に家を開け放ち、よどんだ空気を放ち、病の気を払う願いを示したようにも思います。
行事食を通して、改めて、人の暮らしや時代の変化を思った時間でした。
二つの食の選手権に参加しています。一日一回、クリック応援していただくと、更新の励みになります。ありがとうございます。
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さて、立春前の節分は、先週でした。行事食はなるべく取り入れて引き継ごうと思う我が家、今年は西からの渡来食、恵方巻の習慣を、ちょい取り(笑)しました。
それに先だって、「節分汁」「鬼除け汁」なる言葉があることを、OISIXでみかけました。
初耳です! 私の育ってきた時代(笑)の東京では聞いたことがありません。
そこでKit OISIXで「とろり おいしい くずし大豆の節分汁」を取り寄せてみました。
Kit OISIXとは、レシピ・シートと、必要な量の食材がパックされて届く仕組みです。今回ですと、お水と味噌だけはおうちで用意、というスタイルです。
今回のレシピを要約すると、精進のけんちん汁に、「蒸し大豆」を加えて、とろみをつけたものでした。蒸し大豆のパックを押して、軽く崩してから加えてにることで、短時間で味が馴染む、のがポイントでした。よく考えた行程と感心しました。
どこの地域の行事食か? 探してみましたが、明確な記載は見当たらず(笑)。
2010年位から、お味噌のメーカーのレシピページに、恵方巻に合わせて、と記載されていることが分かりました。
そこでは、豚肉を炒めて「水煮大豆」とけんちん汁用の水煮野菜(!)とだし入り味噌を合わせて作る、ことが紹介されていました。最後に「豆腐」をプラスするレシピもありました。
鬼を払う大豆を使った汁物を提案し、全国に流通の力で広がりつつある京阪の恵方巻に、ついていきたいっという仕掛けだったのかと、思いました(ニッコリ)。
爆発的に広まらなかったのは、わかります。ものも言わずに、巻物を一本食べた直後に、具だくさんの汁物はキツイでしょう(笑)。噛む食材が多重ですから、今時の柔らか食に馴れた小さい人には、喜ばれなかったかと、思いました。
しかしながら、今回、作ってみて分かりました。これは、一汁一菜の形を満たす、よく出来た汁物の形でした。
肉類や油脂を使わなくとも、出汁をひき、根菜を煮て、「崩した蒸し大豆」、味噌、とろみをつけることで、食べ応えのある ご馳走汁を作れるのです。
精進の汁物の形について、また一つ、学んだように思いました。(ニッコリ)
■くずし大豆の節分汁、Kit OISIXレシピに加筆
[作る]
人参、大根は3mm厚のいちょう切り、南瓜は3mm厚で揃える。椎茸は薄切り、絹さや(隠元豆かスナップえんどうか)も大きさを揃える。長葱は小口切りする。
蒸し大豆はパックごと両手で押さえて、崩す。(半割りする程度の力になるよう、空気圧が調整されています)
出汁パックは鰹節、昆布が粉砕されています。
1)鍋に400mlの水、出汁パック、人参、大根、椎茸を入れ、火にかけ、沸騰したら弱火にし5分ほど煮る。
2)出汁パックを取り出す。南瓜、絹さやを入れ、3分ほど煮る。
3)野菜に火が通ったら、くずし大豆、大さじ1の味噌を溶き入れ、あくをさっととる。
4)水溶きかたくり粉で、とろみをつける。
5)器に、よそい、葱をちらす。「具材を寄せ合わせて盛るのもおすすめです」
具だくさん感をみせて高く盛り付けるのを、寄せ合わせる、と表現するのか?!と面白く読みました。
昔の料理本なら…。
「具材は揃えてきる。鰹節と昆布で出汁をひく。
根の物から煮る。弱火で、火どおりに煮る。青みを最後に、味噌を溶き入れ、とろみをつける。
薬味葱、七味をふる。」
こんな感じでしょう(ニッコリ)。誰かが近くで、お手本をみせてくれる機会があったから…を思います。
作ってみて分かったこと!
我が家の味噌汁は、具材を入れ過ぎでした(笑)。これしか野菜を入れないの?と思いました。ちゃんちゃん♪
■思い出す節分
私がちびの頃をおもいだすと……。
○柊の枝に焼き鰯の頭を刺して、玄関の近くに留めて、鬼除けにしました。
○豆撒きは、落花生と煎り大豆、我が家はみかんや小さい箱のお菓子も一緒にまかれました(笑)。窓や玄関を開け放って、家長である父が撒きました。家の奥、北側から始めて、庭や玄関、東や南に向かっていきました。
○年の数に一つ増やした豆を食べれば、息災でいられると教わりました。
○節分の夜には、けんちん汁を食しました。豆腐は、鬼を払う豆からつくられるから、白は魔を払う力があるから、と聞きました。
○雷こんにゃくも食べました。煎りつける大きな音が、鬼を払うと言われていました(ニッコリ)。
青年期になった私は、「払われる鬼はどこにいくのか」と思うようになりました(微笑)。自分の家には福だけ!と叫ぶ願いはわかるけれど……。
鬼は外、を言わない自分でいようと思ったのでした。
そこから、さらに時は過ぎて、いま気づくこともあります。
昔の家。大家族で暮らし、言えないことも多かった時代に、大声をだして、せめてもの鬼祓いだったのかと、今は思います。そして、冬の最中に家を開け放ち、よどんだ空気を放ち、病の気を払う願いを示したようにも思います。
行事食を通して、改めて、人の暮らしや時代の変化を思った時間でした。
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