小さな栗の木の下で

保護犬のミニチュア・ダックスを引き取り、
小型犬との暮らしは初めて!という生活の中で、感じたことを徒然に…。

補完代替医療について

2008-10-31 | 

 補完代替医療は「Complementary & Alternative Medicine」の頭文字から、国際的な略称として「CAM」と呼ばれています。こうした略称が用いられるようになる最近まで、名称もその定義も幾多の変遷を経てきたのですが、簡単に言ってしまえば「補完代替医療とは現代医学以外のあらゆる治療法・健康法の総称」ということになります。
 日本ホリスティック医学協会副会長の上野圭一さんの
著書『補完代替医療入門』をもとに、ちょこっと解説します。
 補完代替医療を明確に分類することは大変難しいのですが、上野さんは比重の大きさの順に5つに分類しています。
 1.伝統医療とシャーマニズム、2.近代医学に対抗的な治療体系、3.広義の民間療法、4.その他の心身相関療法、5.健康補助食品

1.伝統医療とシャーマニズム
 中国、インド、チベット、イスラムなどの伝統医療のほか、人類最古の医療ともいえるシャーマニズムも含まれます。
 よく知られているように中国
伝統医療には薬膳と漢方薬を使った薬物療法、鍼灸などの物理療法、膏摩といった手技療法、気功などの運動・エネルギー療法があり、またインド伝統医療はアーユルベーダとヨーガ療法が2本柱ですね。

2.近代医学に対抗的な治療体系
 ホメオパシー(同種療法)、オステオパシー(骨調整療法)、カイロプラクティック(脊椎矯正療法)、シュタイナー医学(人智学医学)などが挙げられます。私がとても尊敬している治療家、故ロバート・フルフォード博士はオステオパシーの名医でした。

3.広義の民間療法
 「民俗的な智慧が集大成された、あまりにも広大な世界」と上野さんは書いています。ざっと挙げても食事療法、断食療法、酵素療法、水療法、温泉療法、温熱療法、冷却療法、ハーブ療法、花療法、水晶療法、解毒療法、光線療法、磁気療法、免疫療法などなど。

4.その他の心身相関療法
 こちらも多様で心理療法、ボディワーク、手技療法、芸術療法、アロマテラピー、リフレクソロジー、エネルギー療法、アニマルセラピー、音響療法、色彩療法、呼吸法、瞑想法、心霊治療、信仰治療など。
 手技療法には按摩、マッサージ、指圧、柔道整復と理学療法、整体など。
 エネルギー療法というのはちょっと分かりにくいかもしれませんが、代表的なものが手かざし療法でしょうか。米国のセラピューティック・タッチ、英国のスピリチュアル・ヒーリング、日本では臼井式霊気療法(レイキ)、浄霊の業など。名称だけ聞くと「心霊治療なの?なんかいかがわしいんじゃないの?」などと思われる方もいるかもしれませんが、そうではないんですね。ここでいうエネルギーは力学的なものではなく、本当に微細な、まだ科学では実体を認めることができない生命エネルギーのことなのです。

 補完代替医療は身体を分子機械として捉えている現代医学の身体観とは、まったく別の身体観に基づいたものが多いんですね。「多様な『治療法・健康法』という面目の背景には、現代医学の機械論的な思考法とはまったく異なった、全体論的な思考法が隠れて」おり、「生命力や自発的治癒力(自然治癒力)の存在を積極的にみとめ、患者の内から治癒力をひき出すことを目標としている」のです。


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