6日からほぼ毎日取材で、帰って来ては取材内容をまとめ、という日々。圧巻は9~10日の北海道取材。何もこんな時期に雪に覆われた北の大地で小麦や山地酪農の取材をせずともよいのに、と思うところですが、諸般の事情からこんなことに。
宿泊は札幌。目指す取材地は旭川と岩見沢。
「旭川は日本一寒い所だそうだ。防寒対策は怠りなく」というお達しにつき、仕事の合間を縫って「ウォーマー」と名のつくもの、たとえば「レッグウォーマー」とか「ネックウォーマー」とかですね、そんなものやら、遠赤外線タイツとかカプサイシン入り防寒靴下とか、そんなものも買いあさり、それなりの防備をして出かけたわけです。
そういうあれこれを持参するために、普段より荷物はもっこりしてしまいます。あまり機敏に動けないような感じになっており、先行き不安な状況でありました。
9日、まだ暗い朝5時前に犬たちの散歩を済ませ、駅までせっせと歩いていたら、早くも着込んだタイツやら靴下やらのおかげで、汗をかいてしまった。
空港ロビーで編集者ゆうさんと落ち合い、お互いに「暑いね」などと言いながら、新千歳空港行き8時の便の機上の人となったのでした。朝ご飯として、空港で買った崎陽軒のシウマイ弁当を機内でたいらげ、そうこうしているうちに新千歳空港に着陸。
そのまま「スーパーカムイ」という特急に乗って旭川へ移動。「昼になっちゃうからおべんと、買っとこ。ついでに北海道限定販売のサッポロクラシックも買っとこ」とゆうさん。
サッポロクラシックって、ビールですよ。「ええっ?」という私に「喉乾いたじゃん。大丈夫だよ、取材まで時間あるから」。いつもこんな感じで、ゆうさんはおおらかな編集者なのでした。ああ、また2人の珍道中の始まりです。
特急で新千歳空港から旭川までおよそ2時間。「スーパーカムイ」は指定席をゲット。シートには指定券を挟みこんでおくケースが付いていました。いちいち乗車券・指定券をさし出さなくても、ここに挟んでおけば、車掌さんは一目瞭然なので大変合理的。
ビールで喉をうるおし、カニイクラ飯なんぞを食べながら車窓を眺めていると、早くも外は「ひゅるり~、ひゅるり~らら~」という感じで雪が舞い飛んでおり、旭川の山地放牧場の豪雪を予感させたのでした。
旭川駅前の雪だるまちゃんたち
小型タクシーをつかまえて、駅から10数km離れた牧場に向かいました。
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