小さな栗の木の下で

保護犬のミニチュア・ダックスを引き取り、
小型犬との暮らしは初めて!という生活の中で、感じたことを徒然に…。

大人って、こういう人?

2008-10-24 | つぶやき

 今日仕事帰りに、久々にお会いした方がいます。ちょっとの時間でしたが、やっぱり触発されました。大手出版社の敏腕編集者だった彼は定年後、介護ヘルパーの資格を取得し、今、現役の1級ヘルパーです。

 その人に会ったのは、その人が50歳の頃。すでに会社での地位もある人でしたが、いつお話をしても話の内容が面白かった! 学術書の編集者だったこともあってか、ものすごく博学でウィットに富み、ユーモアを解する人。彼のように部下を持ち、営業部の人たちとも連携して仕事をしなければいけない立場なら、いろいろ大変なこともあろうと思います。印刷会社の編集部署で課長クラスの方を知っていますが、いつもイライラし、やはり大変そうだもの。
 でも、振り返ると、その人が現役時代、会社や仕事上の
愚痴を聞いたことは一切ありませんでした。私同様、お酒、煙草もたしなむので(私の場合「たしなむ」という上品な言い方は合いませんが)、その辺も気兼ねなくお付き合いさせて頂いていました。それは今も同じです。

 結局、違う道へ進んでしまったけど、私は中学生の頃、日本福祉大学へ進学して、ケースワーカーになりたいと思っていたんですね。そしたら、その方も日福を目指していて、やはり同じように道をそれ、最終的には出版社に就職。生業も同業に近かったため、ひょんなことからそんな話になり、「なぁんだ、同じようになり損ないだ」と…。
 でも、その方は軌道修正し、ちゃんと福祉の道を歩んでいらっしゃる。定年後に初心に帰ったことも素晴らしいけど、何があっても穏やかで、おおらかなところが気持ちいい! もちろん怒りますよ、でもそれは義憤ってヤツです。年を取っても好戦的な人がいますが、およそそれとはかけ離れた感じの人なんですね。

 「大人って、こういう人のことを言うんだろうなぁ」とお会いするたびに感心し、宮沢賢治の『雨ニモマケズ』の一節ではないけれど、「ソウイウモノニ ワタシハナリタイ」といつも思うのでした。


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