小さな栗の木の下で

保護犬のミニチュア・ダックスを引き取り、
小型犬との暮らしは初めて!という生活の中で、感じたことを徒然に…。

『帆翔』第47号掲載詩

2011-02-13 | 

 『帆翔』第47号が刷り上がり、すでに発送も済んでいる頃と思う。小学館OBで、帆翔の会代表である岩井さんにおんぶに抱っこで20年余。編集や発送もすべて岩井さんに頼っている。
 昭和4年生まれの岩井さんはさすがに息切れされている様子。「50号を区切りにしようか」という話も出ているが、前日お会いしたときには「やれるところまでやるか」とおっしゃてもいた。どうなるかなあ。

 今回は久々に少年詩を掲載した。というか、現代詩が書けなかったからなんだけど。悪あがきなんだけど、谷川俊太郎×山田馨対談集『ぼくはこうやって詩を書いてきた』なんかを買って、奮い立とうとしているワタシ。ダメだなあ。


  「水たまり」               

  知らぬ間に陽がさしていた
  雨あがりの舗道
  水たまりにうつる青い空
  のぞきこめば
  ゆっくりと白い雲が流れてゆく

  ゆれているぼくの顔
  よぼよぼのおじいさんのようだけど
  ふと おとうさんに
  似ていると思う
  胸がキュンとする

  大きな黒いドームのような
  おとうさんの傘なら
  空がとべると思っていた
  幼稚園のころのぼく
  とんでごらん
  と 背中をおした
  おとうさんの大きな手
  水面のようにゆれた
  おかあさんの笑顔

  水たまりの中に
  キラキラと光る
  ふだんとはちがう世界が
  ひそんでいた

  今ぼくは
  まっすぐあるいているよ

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ますますトチに似てきたブナ

2011-02-13 | 犬&猫との暮らし
 トチが産んだ子なのだから、似ていても当たり前なのですが、以前は被毛の質もトチとはまったく異なり、比較的短毛でぴしっとした毛並みだったのに、最近ブナの背中辺りの毛にウエーブが出てきた。

 土手道をうつむき加減に歩いている姿なんて、晩年のトチにそっくり! ハツラツと走りまわっていたときは、身のこなしも動き方もトチとは違っていたんだけどなあ。肉のダブつき加減もそっくりだ。

 やや後方から歩いてくる歩くブナを見て、「トチ?!」って驚くこともある。嬉しいような切ないような……。

 耳がやや遠くなり、多分目も悪くなってきたらしく、何となく不安げな様子を見せるようになったブナ。私が仕事中は別の部屋のソファーで寝入っていたのに、最近は年中そばに居たがり、私が歩き回ると(そんなに広いうちじゃないけれど)くっついて来て、うっとうしいくらいだ。

 と思っても、そういう気持ちはすぐに打ち消す。だって、まだ十分若かったら「うっとうしいねえ」と言って済ませられるけれど、もうすぐ13歳のブナがトチのように急にへたって逝ってしまったら、「あんなこと言わなければよかった」「あんなふうに思わなければよかった」って、後悔するに違いないもの。

 だからもう、たいていのことは大目に見てあげることにしています。ブナのためにも、自分のためにも。
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