<新・とりがら時事放談> 旅・映画・音楽・演芸・書籍・雑誌・グルメなど、エンタメに的を絞った自由奔放コラム
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先日の日経だったか産経だったか忘れてしまったが現在のラジオ放送に関する記事が載っていた。
インターネット配信が一般的になりラジオ放送の価値が再認識されている一方、その肝心のラジオ局の経営は大変厳しい状態になってきているのだという。

スポンサーがつかない。
売上は伸びない。
設備は老朽化。
でもカネがないので刷新できない。
どうしようもない状況なんだとか。

記事によると昨年ラジオ大阪で中継所のヒューズが飛んで1時間も放送が中断するという事故があったという。
ラジオ大阪といえばラジオ局では関西主要局の一つ。
その設備老朽化に起因する事故は全国のラジオ局が置かれている厳しい状況を象徴した出来事だったのだ。

かくいう私は中高生時代にはよくラジオを聴いた世代。
今もラジオを聴く時間の方がテレビを見る時間よりも多い。
よく聞く番組はNHK-FMの「Saturday Music Sunshine」、「トーキング ウィズ 松尾堂」、FM-Oの「山下達郎 サンデーソングブック」、「NISSAN あ、安部礼司」、毎日放送の「ありがとう浜村淳」「こんちわコンちゃん」などなど。
よく見るテレビ番組「笑点」「日曜美術館」「NHK朝の連続テレビ小説 エール」「人生最高レストラン」。
このように二つのメディアを比較するとラジオの方が圧倒的に多い。

学生時代は勉強をしながら聴いていたので多くは深夜放送。
尤も勉強をしながら聴いていたので勉強の中身はむべなるかな。
勉強せずに投稿に精を出していたことは言うまでもない。
今もやってることは変わらない。
仕事をしながらラジオを聴いていることが多い。
勉強と比較して仕事についてはその品質への影響は小さい。
仕事をしながら投稿を考えることは無いからかも知れない。
いずれにせよ両時代ともに「ながら勉強」に「ながら仕事」なので畢竟テレビよりもラジオの方がわかりやすく楽しいのだ。

このラジオの聴き方に今、大きな変化が起きている。

これまでラジオといえばその時間にダイヤルを合わせて聴くか、またはカセットテープやHDDドライブに録音してから聴くのかの2者選択だったが、ここにきてネット配信が強化された関係でお手軽さがかなり向上した。
例えばNHKなら「らじるらじる」というサイト、民放なら「radiko」というサイトにアクセスすると聞き逃した番組を放送から1週間以内であればいつでもどこでも聴くことができる。
このために保存する必要がなければタイマー録音する必要がない。
WEBサイトを通じて仕事や旅行、寝坊などで聞き逃していた番組を自動車や電車の中で好きな時に好きな場所で聴くことができるようになった。

とりわけ私の場合「Saturday Music Sunshine」と「山下達郎 サンデーソングクブック」はうっかり聞き逃しが多く後悔することが少なくなかった。
両方とも選曲が秀逸な上、トークが面白いのだ。

さらに最近これにAmazon Primeのポッドキャストが加わった。
このポッドキャストのおかげて他地方の番組も気軽に聞けるようになった。
この中にニッポン放送の「辛坊治郎ズーム、そこまで言うか!」は東京の番組ながらパーソナリティが辛坊治郎だけに内容に容赦がなく面白い。
radikoの有料サービスを利用しなくても聴くことができるので気軽でいい。

このように場所、時間を問わずスマホがあればどこでもいつでも聴くことのできるラジオ放送はリスナーの聴き方スタイルを大きく変えつつあるのだ。





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