<新・とりがら時事放談> 旅・映画・音楽・演芸・書籍・雑誌・グルメなど、エンタメに的を絞った自由奔放コラム
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週のはじめに東京から始まったわたしの出張は、週の終わりに博多で終了。
これで今年の出生生活もピリオド。
やっと平和な大阪での年末年始を過ごせる、と思っていたら今週は宴会の連続なので「出張と変わらんやん」と家族に指摘されている今日この頃なのだ。

で、週のはじめに東京で、
「お、東北新幹線が青森まで走りはじめたんやな」
と感動したのは、前回のブログで書いた通り。
そのままちょっとだけ大阪に戻った後、週末に福岡へ行ってきたのだが、
「お、そういえば九州新幹線が来年3月に開業や」
と思い出し、北から南まで新幹線の旅が「できる」時代に突入したことに改めて驚きを感じたのだった。
尤も、「できる」としか書けないのが新幹線の旅。
間違っても「楽しめる」と書くことができないのが、つらいところではあるのだ。
なんといっても新幹線は「旅している」という感覚が欠落している乗り物で、「仕事している」という感覚しか存在せず、旅情、風物、文化、娯楽、といったジャンルとはまったくかけ離れた存在のように思えるのだ。

それはさておき、博多駅を下りると、なんとそこには新しいホームが完成していて最新鋭のN700系九州新幹線の「さくら」号が停車してたのだ。

このN700系は東海道・山陽新幹線を走るチープな座席のN700系と異なり、リッチなレールスターひかりと同じ2シーターの一列4人掛け仕様なのだそうだ。
これは実に有り難いことで、新大阪から西に向う時には、普通車もグリーン車のようなレールスターを好んで予約しようとするのだが、これがいつも満席で、ほとんどの場合、チープな座席の「のぞみ号」に乗ることになり損をしたような気分になる。
そこへいくと九州新幹線の「さくら」はレールスタート同じなのでゆったり感覚で乗車でき、ありがたい。

座席のチープさで行くと東北新幹線を走るマックスという総二階建ての新幹線を利用したことがあったが、あれは最低のチープさなのであった。
なんと両側3列シートの6列仕様なので、狭いことこの上ない。
誰が考えたのか知らないが、まったくもって乗客をバカにしたような車両なのであった。

「あれは通勤用でっせ」

という意見もあるかも知れないが、通勤用なら座席を撤去し、ドアを沢山つけて山手線仕様にして特急料金を取るなちゅうねん、というところだ。

ともかく、そんなこなで新しい車両はなかかな素晴らしく思わず「KYUSYU/WEST JAPAN」と書かれている先頭車の写真を撮影してしまったのであった。
いい年をしたオッサンなのに、テツみたいな行動をしてしまったのだった。

でも、その車両以上に感動したのは「博多駅」の看板であった。
看板には次の駅の駅名が書かれているのが普通だ。
博多駅の場合は、東方向に「小倉駅」、西方向に「博多南駅」の名前が書かれている。
今回、看板を見て見ると、なんとすでに西方向には「博多南」に加えて「新鳥栖」などという聞いたこともないような駅名が記されていたのであった。
「新鳥栖」
つまり新幹線用の「鳥栖」駅の名前が記されているのだった。



未だ開通していない路線にも関わらず、すでに看板は完成済み。

新幹線は北へ、南へ。
味気ない旅かも知れないけれど、青森から鹿児島まで、電車で半日の旅も悪くない、と思ったのであった。




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