K-NET穴水の観測波を対象に、今回の地震と平成19年(2007年)能登半島地震との比較を行います。
■ 土質柱状図
■ 地震規模
・2007年 M6.9
・2024年 M7.6
■ 震度
・2007年 計測震度 6.32 震度6強
・2024年 計測震度 6.58 震度7
■ 加速度波形
・2007年
・2024年
今回の地震の揺れの特徴は、継続時間が長いことと、スパイク状の波がみられることです。
継続時間が長いのは地震の規模が大きいからです。
スパイク状の波は、液状化が起きているときに見られる波です。
この現象をサイクリックモビリティと呼びます。
■ 加速度応答スペクトル
減衰定数 h=0.05
・2007年
・2024年
2007年地震の揺れは、0.9秒に卓越周期があるため、1秒前後に固有周期をもつ老朽化した木造建築物または純和風木造建築物に被害が集中したと思われます。
今回の地震の揺れは、広い周期帯域で大きな加速度応答値を示しており、木造だけでなく鉄筋コンクリート造なども大きな被害を受けた可能性があります。