報道では、操縦していた副操縦士の経験不足による操縦ミスの可能性を強調していました。
ここでは別の観点から事故原因を探ってみたいと思います。
私は、ウインドシアによって起きた可能性もある、と考えています。
ウインドシアとは、地面に平行な風速成分が図のように高さ方向に変化することをいいます。
ウインドシアが発生しているときに飛行機が着陸態勢に入ったとします。
図に示す①の高さでは、飛行機は追い風を受けます。
追い風を受けると風に流されて経路をはずれるので、パイロットは推力をしぼりつつ機首を下げます。
つぎに②の高さに入ると、追い風が減少します。これは飛行機からみると向かい風が増えるのと同じ効果です。
そのままでは揚力が増加し、飛行機は経路から浮き上がってしまうので、パイロットはさらに機首を下げ推力をしぼります。
ところが、③の領域にはいると、これ以上向かい風は増えません。機速は減っています。
高度がかなり下がっているので、機首を下げて機速を稼ぐことはできません。
パイロットは、速やかに推力を増加させ、機首を引き起こす必要があります。
今回の事故は、そのタイミングが遅れたために起きたのではないかと推測します。
【参考文献】
伊藤学編:風のはなしⅡ、技報堂出版
削除する理由はなかったのですが、
指が勝手に削除しました。
私は嘘をつこうと思ってこの記事を書いたわけではありません。
自分の意見を書いただけです。その際、正確さを欠く表現があったかもしれません。
でも、それは意図的に行ったのではないです。うっかりミスです。だから修正しました。
嘘つきよわばりされるいわれはないと思います。
(修正前) 機速が減るので
(修正後) 追い風を受けると風に流されて径路をはずれるので、
指摘は歓迎します。
ただ、嘘をついたという言い方は止めてください。
それは間違いです、といういい方ならOKです。