平ねぎ数理工学研究所ブログ

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地球温暖化-CO2主因説を疑う(5)-

2008-01-26 00:50:57 | 地球温暖化
貼付図は太陽の「黒点相対数」の推移です(R=10g+f,R:黒点相対数,g:群数,f:黒点総数)。
黒点相対数が大きいほど太陽活動は活発です。17世紀後半の「マウンダー極小期」と呼ばれる時期にはその数は50個までに激減し、ゼロになった年もありました。また、この時期、北半球は著しく寒冷化して世界的な飢餓が広がりました。後に「小氷期」とよばれる異常な低温時代でした。

20世紀後半の温暖化を黒点相対数で説明できないでしょうか。
R > 150の回数を調べると、1600年以降5回あり、1780年を除いては、すべて20世紀後半に集中しています。20世紀後半は過去400年間の中で、最も太陽活動の活発な期間なのです。下記URL中のグラフは1860年以降の地球表面平均気温の推移です。黒点相対数と相関があるように見えるのですが、どうでしょう。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%94%BB%E5%83%8F:Instrumental_Temperature_Record.png

CO2が温暖化の犯人だという物的証拠はどこにもありません。数値シミュレーションは証拠ではありません。状況証拠にもなりません。信頼性において占い師の予言と同じようなものだからです。

人間の行為によって生態系がダメージを受けていることに疑いの余地はありません。生態系の回復こそが最優先課題です。どれだけ効果があるかわからないCO2の削減よりもやるべきことがたくさんあるのではないでしょうか。中国は水質汚染や大気汚染に代表される環境破壊を即刻やめるできです。ブラジルはアマゾンの乱開発をやめるべきです。

CO2削減は、政治であり、ビジネスです。研究者にとっては振れば研究費が空から降ってくる打出の小槌です。商社と中国は儲かります。日本は損をします。