表裏一体

表の話題も裏の話題もひっくるめて適当に語る徒然日記

一人称。

2006-07-18 23:14:34 | 創作裏話
別に誰に聞かれたことでもないけれど、ちょっと書いてみる。

ALL RIGHT」は一人称。

だから、パミルの立場で過去もその時の想いも考え方の移り変わりも細かく書ける。

逆に言うと、パミルが知っていることしか書けない。

だからパミルは何故自分が人間として生まれなかったのかを書く機会が無かった。


それを知るのは、今のところ泰地だけ。パミルに伝えていないから「泰地だけ」だ。

泰地の霊能力の中に過去を透視する能力がある。
本人曰く激しい感情があると「そこ」に引き込まれる場合がある為、無生物より生き物の過去透視の方が難しいらしい。
が、真実を知る為に泰地は『パミル』を過去透視した。


昔々、日本のとある農村での出来事。
旱魃により、飢饉に見舞われていた。
周りの村も次々に人が減り、自分の村もいつ無くなってもおかしくないという状態に直面したその農村の村長は雨乞いをした。
しかし祈りが届くことはなく、もう駄目だと思ったその時、目の前に「悪魔」が現れ、こう言った。

「お前の孫の魂をくれるのなら、この村を救ってやろう」

村長は悩んだ末に、その条件を聞き入れた。
それにより何十人の命が助かるのならまだ生まれるかどうかわからない命と交換するぐらい、と考えたのだ。

そして天候は村長の望み通りとなり、村は救われた。

それから時が過ぎ、「孫」が生まれることとなった。
村は救われたはずなのに命が生まれるということは、きっとあれは「悪魔」ではなかったのだと考え始めた村長。

しかし生まれたのは、角の生えた赤ん坊。髪の色さえ人間にあるまじきもの。
それがパミル。

そう。悪魔は確かに「孫」の魂をもらいうけ、人間で無いものにした。
それにより身体も能力も人間の物ではなくなっていたのである。


というのが、「パミル」の理由。
ちなみにこの「悪魔」はデスパイアではない。デスパイアはそれくらいの代償で人間に力を貸すほど寛大ではない。


人間にならなかった原因がわかっていながら、姿と能力に恐れて育てようとしなかったパミルの本当の家族。
何も知らずに出会い、恐れをもたらすかもしれないとわかってもパミルを育てようと考えた役姫。

「人間」としてあるべきは、どちらだろう。

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