ジョニー・デップとアンジェリーナ・ジョリーの初共演が実現したロマンチック・ミステリー。イタリアを訪れたアメリカ人旅行者が、謎の美女に翻弄されつつ、巨大な事件に巻き込まれていく。
もちろん、ハリウッド映画だから、イタリア語の”ヴェネツィア”は英語の発音”ヴェニス”、あるいは”ベニス”。
彼らが出会う列車は、月間１～４往復程度定期運行しているパリ発22:21のオリエント急行ではなく、パリのガレリヨンを10：41に出発するTGV。ミラノで乗り換えてベニス、サンタルチア駅到着21:40。
かなりの長旅。オリエント急行、いつか乗ってみたいっすね。
https://www.ohshu.com/executive/vsoe.html
さて、パリからベニスへ。映画の冒頭でアンジェリーナ・ジョリーが朝食を取ってたのはパレ・ロワイヤルの一角。ルーブル美術館のすぐそばのル ヌムール（Le Nemours）。平日は7:00から営業をやってるけど、リヨン駅7:49発のTGVに乗れたんだろうか？ （ちなみに、映画ではリヨン駅8時22分発の設定）。
パリ‐ベニスは、飛行機なら片道約1時間40分の道のり。夜行列車テロなら片道13時間、60ユーロ（6人部屋の寝台車）の旅だ。
飛行機は手っ取り早いけれど、列車の旅のメリットは、パリ市内から列車に乗って、ヴェニスのサンタルチア駅まで直行。しかも、金曜日の夜、列車に乗れば、ひどく遅れるイタリアの鉄道でも、翌朝にはヴェニスに到着できるはず。
この路線、映画にもあったように車窓に田園風景が広がる。水田だ。北イタリアはリゾット、南はパスタらしい。そして、市街地の建物の屋根は赤くイタリアらしい風景が続く。到着する駅サンタルチアの向こうは、道路ではなく運河。
やー、ヴェニスに来た！って感動する瞬間だ。
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