tetujin's blog

映画の「ネタバレの場合があります。健康のため、読み過ぎにご注意ください。」

カフェ・フローリアン

2017-03-13 23:19:32 | cafe

白服のカメリエーレが、満面の笑みで席に案内してくれるカフェ・フローリアン。

https://www.caffeflorian.com/en/
バイロン、ゲーテなどの文学者、名だたる著名人も訪れたという老舗カフェ。
カーニバル中のこの日は、日曜日でも営業が21:00まで。
もっとも、サンマルコ広場もこの時間は足早に宿に帰る人だけだ。
席に案内してくれたかメリエーレが、目くばせをしてオーダーを待ってねと合図してくる。かっこいいというか、男の色気があってカワイイ。
程よい距離感を保ちながらも気さくで、それでいながら丁寧な対応が素晴らしい。

メニューにあったTorta di ricotta(リコッタ・チーズケーキ?)。
ドルチェやコーヒーを銀のお盆にのせて肩にかかげて運んでくる。この銀のお盆を使う習慣は、1723年にヴェネチア伝わったのだそうだ。

1720年創業のこの店は、現存するヴェネツィア最古のカフェで、カフェ・ラテ発祥の店らしい。17世紀にヨーロッパで最初にコーヒーが伝わった国。大航海時代の到来でスペインやポルトガルの勢いが強くなるまで、ヴェネツィアはヨーロッパにおける東方交易の玄関口だった。

当時のカフェ・フローリアンの店内も、憧れの都を訪れた外国人旅行者や地元の有力貴族、大商人たちでにぎわっていた。
創業時の店名は「アッラ・ヴェネツィア・トリオンファンテ」。“勝利のヴェネツィア”という意味。後に、創業者のフロリアーノ・フランチェスコーニに因んで「カフェ・フローリアン」に。
当時のカフェはコーヒーを飲むだけでなく、トランプや賭け事に興じ、政治について語り合い、お金持ちの客を目当てに来る娼婦もいたりと、社交場の役割も兼ねていた。

今は店内で写真を撮ってSNSで公開し、ドヤ顔をする場所になってる。
ちなみに、ゲーテは著書『イタリア紀行』に「サン・マルコ広場に肩を並べるものはない」と書くほどヴェネツィアに惚れ込んでいた。当時、カフェ・フローリアンではイタリア初の新聞や地図も販売されていて、ゲーテはここで地図を買っている。


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