エチオピアのコーヒーというと、映画「おいしいコーヒーの真実」を思い出す。
2001年に起こった「コーヒー危機(Coffee Crisys)」とその背景を描いた映画だ。
コーヒー先物市場での最安値は、2001年10月22日のポンド当たり42.50セント(ニューヨーク市場)。
生産コストの約1/2。生産国は危機的状況に直面した。
価格は持ち直してきてはいるが、危機的な状況はいまもなお深刻だ。
・・・南の貧困化。生産するだけの南の諸国、先進国は消費するだけ。ここに市場主義経済がからむから、豆の値段は下がり南で貧困が進む。
コーヒーの主要生産国は、ブラジル、ベトナム、コロンビア、インドネシア。この4か国で世界の生産量の約半分を占める。他の国は弱体で、売れるものはコーヒーしかないし、生産調整も難しい。
コーヒーの価格が上がれば、世界中でコーヒーの増産体制に。森は切り開らかれ、自然は破壊される。農薬の使用、そして、豆の生産に係る廃棄物。
一方、価格が暴落すれば、コーヒー農園は銀行管理になり、今度は牧草地だ。どのみち、環境破壊が待っている。
こうしたコーヒー市場のグローバル化・市場主義を抑制する動きとして、フェアトレード運動がある。しかし、コーヒー市場は利権政治屋が支配する世界のうえ、ルール破りの貿易業者が群がっている。
映画では、エチオピアのシダモ地区が飢餓に見舞われ、栄養補給センターで子供が泣き叫ぶ姿が映る。
問題は錯綜している。その本質を捉えて対処しないと、問題解決どころか、さらに深刻化しかねない。
・・・エチオピア シダモ。農家が天日干ししたチェリービーン。現地のことを想像すると、ほろ苦い味がする。
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