tetujin's blog

映画の「ネタバレの場合があります。健康のため、読み過ぎにご注意ください。」

雪の平泉

2013-02-01 22:25:11 | プチ放浪 山道編

 
 

雪の中尊寺。最も美しい季節のひとつ。
屋根に雪を乗せた本堂では、しんとする冷気の中、朝の勤行の声明が響く。
そして、数ある寺院群は、その凛とした姿が雪により一層引き立って見える。

中尊寺の寺院群の建立は、平泉の初代・藤原清衡が悲願とした大事業だ。
「右一音(いっとん)の覃(およ)ぶ所千界を限らず。抜苦与楽、普(あま)ねく皆平等なり。官軍夷虜(いりょ)の死事、古来幾多なり。毛羽鱗介(もううりんかい)の屠(と)を受くるもの、過現無量なり。精魂は皆他方の界に去り、朽骨(きゅうこつ)は猶此土(なおしど)の塵(ちり)と為(な)る。鐘声の地を動かす毎に、冤霊(えんれい)をして浄刹(じょうさつ)に導かしめん」

前九年合戦で、父と一族を、後三年合戦では妻子を殺された清衡は、異父弟を討つ運命にあった。清衡は復讐を捨てて、心の中に寺の鐘の鳴るごとに等しく浄土に導きたいと、亡き戦没者を弔う平和のとりでの構築を強く願ったのだ。

大切に保存するため、だいぶ前から突かなくなった鳴らずの梵鐘。だが、「9.11米同時多発テロ」の時と、3.11の東日本大震災において、故なくして命を落とされた多くの人たちの鎮魂のためにつかれたという。


ご訪問&最後まで読んでくださりありがとうございます。
お帰りの際、ひとつクリックお願いします。
お手数かけてすいません。
↓↓↓↓↓↓
にほんブログ村 写真ブログ スナップ写真へ
にほんブログ村
記憶に残るお弁当 下田ダイバーズ