tetujin's blog

映画の「ネタバレの場合があります。健康のため、読み過ぎにご注意ください。」

風の記憶:北アルプスの風(3)

2008-09-28 17:17:56 | プチ放浪 山道編

 
 

【撮影地】富山県中新川郡立山町立山峰1(室堂平)(2008.9月撮影)
Copyrights© 2005-2008 TETUJIN
all rights reserved.

室堂山への登山道を散歩していたら、霧が流れてきてあたりを一瞬にして包んだ。天気がよければここの辺から、五色が原や薬師岳が見えるらしい。時計を見ると、時刻は6時を回っていた。この霧ならば、さらに上に登ったとしても、立山連峰の稜線からの朝日を見るのは無理だろう。そう判断した私は、朝食を食べに室堂山荘まで戻ることに。
霧が出ているということは、天気は回復に向かっているのだろうか。どうやら心配したほど今日の天気は悪くはなさそうで、あと2~3時間はなんとか持ちそうだった。せっかく立山に来たのだし、昨日、校外学習の軽装の高校生たちが団体で降りてくるのを見かけた雄山へ登ってみようと思い直していた。

標高2450メートルに建つ室堂山荘のすぐそばには、日本最古の山小屋が保存されている。また、その昔、富士山、白山とともに多くの庶民の信仰を集めていた山岳宗教の名残を示す山荘のすぐそばの祠には、「西国33番札所観世音菩薩霊場」の第32番札所、近江国繖山観音正寺の千手千眠観世音菩薩の分霊像が奉られている。そうした遺跡のそばを通り過ぎると、何人かの人たちが写真をとっていた。
山荘に戻り、朝食。室堂山荘の食事は美味しくてボリューム満点だ。 ただし、米どころの富山なのに、ご飯だけはイマイチのよな気がする。気圧が低いから、ご飯を炊くのが難しいのかもしれない。また、この山荘のお風呂は温泉じゃないのだが、昨日、夕刻に山荘にチェックインしてそうそうに入った湯船は、大きくて綺麗な上、貸切状態で気持ちよく入れた。山小屋というよりも、昔のユースホステルのような印象だ。
美味しい山荘の朝食を済ませ、いよいよ出発。連泊するという同室の人に挨拶をして、私は山荘をあとにした。


人気ブログランキングへ参加しています。
気に入った写真や記事がありましたら応援のクリックよろしくお願いします。