彦四郎の中国生活

中国滞在記

亜熱帯気候「福州」、この季節の花々や樹木―季節感がちょっと狂う―

2015-03-21 19:03:33 | 滞在記

 あと一週間くらいで、日本の京都は桜が開花するのだろうか。「ああ、見たいなぁ京都の桜を。」と思う。福州の今日は、少し寒いのでストーブをつけた。2日前には30度を超した気温だったのだが、この時期は気温の変化が激しい。

 亜熱帯気候の福州は、季節的には京都よりも1か月あまり早く季節の花が咲く。梅雨の時期も1か月あまり早い。中国に戻って半月間が経ったが、この3月の上旬から中旬までの福州で咲く花々も日本より早く咲く。例えば、「菜の花」・「すみれ」・「われもこう」・「桃」・「小さな花びらの桜」・「スィートピー」などである。「れんげ」も咲き誇ってきている。

 大学の構内には今、様々な花が咲いている。「つつじ」の花もかなり咲いてきた。

 「つばき」の花も咲いている。日本のような一重の「つばき」は見かけられない。八重のつばきだ。

 ブーゲンビリアなど、亜熱帯特有の花も咲いている。

 この亜熱帯「福州」の樹木の多くは常緑樹である。秋に紅葉する樹木もあるが、なぜかこの時期に紅葉する樹木もけっこうある。季節がわからなくなってしまいそうな感覚になる。大学に通勤する途中にある「ある街路樹」は300m余り続いているが、黄色に紅葉している。秋のようだ。紅葉と言っても亜熱帯の紅葉は、日本の鮮やかな紅葉のように美しくはない。また、中国の福州市でも北京市でも、多くの樹木の幹の下部は白く塗られているものが多い。学生に聞いてみたら「虫よけ」の白いペンキのような薬だそうだ。

 3月中旬すぎの時期から、「桐の花」や「卯の花」が咲いてきた。日本では、夏前の5月下旬から6月上旬に咲く花だ。「紅葉」があったり、春の花が咲いていたり、夏前の花が咲いていたり------。日本人の私にとっては、季節感がちょっと狂う-----。「はっきりした四季」をもつ国で生まれ育った日本人の私にとって、「はっきりした四季」の季節感がもちにくい暮らしは、ちょっと馴染みにくいところがある。
 これから福州は、4月中旬になると「一気に夏の気温」になる。そして、一旦 夏が来た後、5月になると「梅雨」の季節もやってくる。