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長屋茶房・天真庵

「押上」にある築60年の長屋を改装して
「長屋茶房・天真庵」を建築。
一階がカフェ、2階がギャラリー。

20年住んだ場所

2014-12-18 08:13:03 | Weblog

昨日は歯の治療にいく。20年近く住んだ池袋(正確には上池袋)の近くにあった

歯医者が相性がいいのでそこに予約をした。8年ぶりに電話をしたのに、受付の女性

は覚えていて、8年前と同じように「診察券と健康保険書を、カナラズもってきてくださいね」という。

そのカナラズというのに力が入っていたので、それを忘れる常習犯のぼくのことを、ぼくも思い出した。

神保町で都営三田線にのりかえ、巣鴨で降りて、おじいちゃんおばあちゃんの原宿を抜けて、

明治通りをめざす。目をつむっていても歩けるし、「ああ、あのカフェのみっちゃんは元気かな?」

と路地裏をあるくと、みっちゃんのカフェがあった。定休日だったけど、ちゃんとやっているようだ。

ここの卵サンドは、しっかりと卵焼きが出汁が利いてうまいのと、パンがこんがりしていて、

サクッという歯ごたえの後にくる卵焼きのやわらかいアツアツ感が絶妙なのだ。

明治通りを渡ると、滝野川という場所にくる。コモデイイイダの発祥の地。ぼくが住んでいたころは

「飯田百貨店」という名前でその近くに「飯田」という表札のある大きなお屋敷があった。

そこの近くに負けないくらい大きなお屋敷があって、150坪の敷地に3階建てで、茶室があり、

渡り廊下だけでも生活できそうな田舎屋敷みたいなところを、平成8年に月50万ちょっとの賃料で借りた。

借主が有名な社長で、かなり銀行にそこを抵当に借りていたので、その救済策として、即決和解という裏ワザで

特別安価で借りた。(たぶんその当時のその物件だったら、80万円くらいしたのではなかろうか?)

そこが「天真庵」の原点。ITの会社をやりながら、茶室に南條先生の寒山拾得の絵のギャラリー

にしたり、論語の会とか、時々コンサートなどをやり始めた。今はもうマンションになって、当時のことは知るよしもない。

歯の治療が終わってお金を払うと、受付の女性が「おだいじに、来週も診察券をカナラズお持ちください」といって微笑んでくれた。

外へでると北風が吹いていて、かじかむ手でお財布をとり、そこに診察券を入れた。なんとなく「ぬくもり」を感じた。

そんなあたたかいことがいっぱいあったので、たぶんその街に20年も住めたのだろう。

今日はこれから「卒啄珈琲塾」 みんなそれぞれの場所で、「ほっと」する珈琲を飲む。

そんななにげない日常の「ひとこま」を幸せ劇場というのかもなんばん。

明日は「ダメから始める中国語」


唸るうなる・・・

2014-12-16 09:08:09 | Weblog

昨日は「順受の会」の20年目の忘年会。

特別ゲストで世界にひとりしかいない女性幇間(ほうかん)の悠玄亭玉さん

においでいただき、三味線をつま弾きながら、都々逸やサノサやかっぽれを

やってもらった。順受の会の松田先生は詩吟を嗜むし、落語やかっぽれを

やる人など多士済々の奇人が集まっているので、いっしょに炭鉱節や♪山椒畑で・・・

などを楽しんだ。座敷遊びをやったことがある最後の世代の魂が蘇ったような

、回春のような忘年会だった。

三味線の音を聴きながら飲む酒ほど美味いものはない。

「うまい酒」はどこでも飲めるが、「酒をうまく飲む」という場が少なくなった。

少し場違いのような気もするけど、一期一会のいい酒が飲めた。

今日は「書の会」。文人墨客たちは昔から清貧を楽しみ、風流風雅の世界

に座り書をたしなめ、碁や釣りに興じ、酒を飲む、ような生活の中に自由を得た。

人の一生は「たかがしれてる」けど、社会というのも、「たかがしれている」。

選挙で落ちるというのも大変だけど、世間も知れてるし、今の日本人もたかが、である。

自然の波動でじっと心みつめていると、「やらんとあかんこと」みたいなものの道

みたいなものが、うっすら見えてくるときがある。

書というのは、そんな意味では「道」をみつけるような芸術かもしれない。

白井晟一さんの「道」というのは、そんなことを導いてくれるような気が満ちている。

明日は「卒啄珈琲塾」夜は「女性のかっぽれ」

水曜日も「卒啄珈琲塾」&「無茶しぃの会」

金曜日が「ダメ中」

土曜日が「花の教室」&「インヨガ」

日曜日が「蕎麦打ち無門塾」・・・みんな気合いがはいってきた。

 


今日は20年目続いた会の忘年会

2014-12-15 07:50:01 | Weblog

論語の会・・・順受の会の20年目の忘年会。

月に一度の勉強会だけど、20年続くというのはすごい。

今日はアンフォゲッタブルなメモリアル忘年会にしようと、朝から

気合いを入れて蕎麦を打ち、どんな内容にするかアレコレ考えている。

これから、「卵かけごはん」なので、まずお店にもどって、それをこなして

やってみようと思う。

「見てみぬふりをする」とか「頭でわったふりをする」とか「自分だけよければいい」

とか、実に「しらけた時代」だけど、流されず、ぶれず、飄々と毎日を笑顔で過ごして

いくことをまじめに模索していきたいと思う。

昨日は「蕎麦打ち無門塾」

12月は「年越しそば」を家族や友達に披露する時なので、疲労もするけど、

元気に蕎麦打ちに励むときでもある。みんな気合いがはいってきた。

先週いった「暮らしの実験室」でも、毎日のように蕎麦を打っている、というメールが届いた。

 


今日は打ち入りの日 選挙にも打ち入り

2014-12-14 08:29:21 | Weblog

なんの敵を打つのか、標的がはっきりしないけど、今日は

四十七士の打ち入りの日であり、衆議院議員の投票日と重なった。

今朝も5時から、びん棒を振り回しながら蕎麦を打った後、近くの中学校に

投票にいく。候補者は3人。まるで山奥の寒村みたいだ。その一人が「うちわ」で

問題になったあの女性である。冷え込んだ朝だけど、なんかいっそう隙間風みたいなものを感じた。

九州ではこんな時、「すーすーすー」という。

あまり人もいなく、なんとなくしらけたフンイキが漂っているけど、自分たちの国の「未来」に

かっかってくることなので、ぜひ今日は打ち入り、いや、投票にいってもらいたいものだ。

今日は日曜日なので16時で閉店して、それから「蕎麦打ち無門塾」

今朝は先週に蕎麦打ちをやってきた「やさと 暮らしの実験室」の人たちに土産にいただいた

ホウレンソウの卵とじを食べた。もともと「卵の会」だったこともあり、ここの卵は生でも、卵とじに

しても美味い。東京ででまわる野菜と、野趣のレベルがまったく違う。野菜とは、「野生の菜」で

野趣や土のにおいの感じないものは、論外やと思う。

明日は「卵かけごはん」  平飼いの卵の「命」を感じる卵かけごはんを、伝えていきたいと思う。

夜は「順受の会」の20回目の忘年会。

明後日は「書をしよう会」  二階に足利紫山老師の「福寿」が飾ってある。老師101歳の時に

書かれた書。先週みかみくんが、老師の101歳の時の写真がのった本をもってきてくれた。

まさに「古松は般若を談ず」である。東京19区の末松くんも少し古い松になってきた。

悟りの境地で国政に尽力できるようがんばってほしいものである。検討を祈りたいものだ。

 


セシル・モンロー

2014-12-13 08:15:47 | Weblog

昨日は北の国から、セシルのファンの女性がやってきた。

2011年の夏の海から、突然旅立った天才ドラマあー。同じ町内会に住んで

いたし、大石学トリオの一員であったし、時々お店にきてクロキリを飲みながら、

ジャズとかニューヨークの話をした。アドマティック天国の撮影もうちのカウンターでやったり

した。セシルのファンキーなドラムが録音されたCDを聴きながら話をしていたら、彼の息子

がお店の前を通った。だいぶ背も高くなった。彼女が持ってきた30代のころのセシル

の写真にうりふたつ。

今日は全国的に寒いらしい。明日は選挙だけど、今ひとつ盛り上がっていない。

新聞に政党別の候補者がずらりとのっている。東京19区に末松義規くんが候補した。

小学校時代からの友達で中学の生徒会会長選挙で争ったことがある。ぼくが応援演説を

した上野順三郎くんが会長になった。彼は故郷で校長先生としてがんばっている。

一ツ橋をでて外交官をやっている時に、赤坂の料理屋で飲んで

いたら、突然「政治家になる」といって外交官をやめて政治家になった。5回当選。

民主党には風は吹いていないし、少し苦戦しているようだけど、必要であれば当選するだろうし、

必要とされなければ、野に下るしかない。どんな道も同じ。

明日は「蕎麦打ち無門塾」

月曜日は「順受の会」の20年目の忘年会。

火曜日が「書をしよう会」

水曜日・木曜日が「卒啄珈琲塾」&「無茶しぃの会」

19日(金)が「ダメから始める中国語」

20日が「花のお稽古」&「インヨガ」

 

 


今年の「気骨の鮨会」が無事千秋楽!パチパチ・・・

2014-12-12 08:31:10 | Weblog

昨日は今年一月から始まった「気骨の鮨会」の千秋楽。無事一年を

過ごせたことに、ほんとうに感謝。

「おいしいもの」は生活の中に辟易するくらいある。でも

「おいしく食べる」というのは、少し工夫と努力が必要。

一番は「気のおけない仲間たちと食べる」ことだと思う。

カウンターの止まり木に8人限定で毎月一回。お手前のように、

手でにぎった鮨を手で食べる。「てからて」に愛情豊かなものが伝わって

いく。一年通じてやったので、みんな家族のような感じになってきた。

しかも11月には、「大人の修学旅行」よろしく奈良に旅行したり、今回

の「やさと 暮らしの実験室」にも参加するお客さんもいたり、「これからの暮らし」

には、かかせない仲間たちを得たような充実した気分にもなる。

ネットが普及したおかげで、世界中の人たちといつでも「繋がっている感覚」

はみんなもっている。でもその実、いざ風邪をひいたって、誰かが看病にきたり、

熱燗をいっしょに飲んでくれるわけでもない、ようなことでは、なにかさみしいかもなんばん。

鮨会のお米を合鴨農法でつくってくださるHさん。今年活躍を終えた「かもさん」がやってきた。

明後日の「蕎麦打ち無門塾」の後の「なんとなく蕎麦を喰う会」で、鴨さんに「おつかれさん」をいって、それを「そば鍋」にして食べよう

と思う。天恩感謝の日々。


気骨の鮨会

2014-12-11 09:11:26 | Weblog

 

今朝の東京は朝から雨雲り。そろそろ降ってくるかもなんばん。

今月から「ぶんかん」で朝亭をまっちゃんがやり始めた。

ぼくのお茶の弟子で一番若くて、イケメンだ。朝5時にお店にきて

仕込みをし、6時から売り切れじまい。昨日は8時に売り切れ、今日

もそのくらいで完売。まだ始めたばかりだけど、好調なスタート。

ごはんは土鍋で炊き、つけもんも自家製。お魚も魚市場にいって自分

でさばいて、一夜干しにしたり、塩麹につけたり、「ひとてま」を惜しまない。

ご飯と味噌汁がセットで300円。それに好きなおかずを選んでも平均550円

くらいで、安全で愛情のこもった朝ごはんが食べられる。昨日はBJMのラジオから

高倉健さんの歌が流れてきた。

天真庵は定休日だけど、注文された珈琲の焙煎にきのうから追われている。

今日もこれから焙煎をし、今日の夜は月に一度の「気骨の鮨会」の準備。

この会は一月から始まったのでちょうど今日は締めくくり。おかげさまで毎回満席

で、少し体調が悪かった鮨職人の「佐賀のガバイじいちゃん」もすっかり元気になり、

その元気な鮨を食べるお客さんもいつも幸せそうで、笑顔の鏡映しみたいなことが

続いて、よかった。来年もまたやるので、興味のある方は参加してほしい。ただし「顔」

がわからないと(面接はないけど)つまらないので、顔のわからない人からの電話やネット

の予約はお断りしている。

来年はひょっとしたら、「味楽会」を復活させられるかもしれない、と密かに期待している。

池袋時代にやっていたものだけど、下町の人たちにも、この極上で至福な宴を伝えていきたいと思っている。


毎日毎日がわたくしの修行の場

2014-12-09 08:48:55 | Weblog

そんなことをいった奇僧が京都にいた。いまも生きておられる。24歳の時、骨肉腫になって

大徳寺の前の病院に入院していたころよく通ったお寺。

週末にお世話になった農場は「organic farm 暮らしの実験室 やさと農場」

という。興味のある方はのぞいてみてほしい。見るだけでは、不十分なんで、ぜひ一度

そこの「卵」とか「野菜」とかをとって食べてほしい。「!」と思ったら、いってみて、自分の五感

で「やさとの風」を感じてもらいたいと思う。「たられば」より、「まずいったれ」や。

昨日の「卵かけごはん」の卵は、そこで平飼いされ、有精卵のとりたて卵。

普通の卵と、違いは説明はむずかしいけど、食べれば一秒でわかる、ほど違う。

その農場で始めてあった青年の笑顔が自然でうれしかった。その青年のかみさん

が「spice cafe」でアルバイトをしていた、と聞いて、なおびっくり。天真庵を押上に結んだ

のは、升たかさんとカレーを食べにいった帰りに、古色蒼然というより朽ちかけた建物を

発見したのが縁。石臼を筑波山の麓の職人さんにつくってもらった縁で「やさと」に通う

ようになる。その石臼の台をこしらえてくれたのもspice cafeのシェフのおとうさま。

昨日は定休日でシェフ夫妻が蕎麦を手繰りにきたので、そんな不思議な話を普通に

話をさせてもらって、土産の卵を「手渡し」した。手から手へ、愛情のこもったものが伝わって

いく。spice cafe、の名前が全国に広がったのは、カレーの味もさることながら、そんな無駄

のない自然の縁が横に広がっていく「癒し場」みたいなものだからと思う。

突然決まったんだだけど、19日(金)の「L4 you」(レディース フォー、と昔いってた?)とかいう日本テレビの4時からの番組で

天真庵の「卵かけごはん」が紹介される、かもなんばん。昨日の夕方撮影が終わった。なんかこれも不思議。日曜日の朝に鶏小屋

に入り、とった、産みたてのあたたかい卵が、ふっくらのたきたてごはんにのり、天真庵のかえしをかけて・・・が放映される。

「うまそう」と思ったら、うちにこんでもいいけら、「暮らしの実験室」で卵をかって、みなさんの暮らしの中で実験してほしい。

毎日の暮らしが修行の場であり、私たちの人生の実験の場。たらやレバより、美味いかもなんばん。ときどきカレー南蛮。

 

 

 

 


究極のカレーを御馳走になった。

2014-12-08 08:01:41 | Weblog

土曜日は16時で閉店して、八郷で有機農業をやっている若者たちの

ところへ車を走らせた。「やさと」。

空気が違う田舎。古墳群がいまだに残っている自分の故郷とは違うけど、

共通の「つつこみの柔らかい土地」みたいなものがある。これまでも「しげふじ」

さんたちとは家族のようなつきあいができたし、月に一度の「気骨の鮨会」も

近くで合鴨農法でつくっているお米を使ったり、縁のある場所ではあった。

途中高速道路で、トラックが横転していて3kくらい渋滞したけど、2時間くらいで到着。

研修生ら10人といっしょに、カレーを御馳走になった。彼らが作っている愛情

たっぷりのカレーは、筆舌では尽くせないほど滋味たっぷりで美味かった。

そばも都会で喰うより3倍くらい田舎で喰ったほうがうまいけど、カレーも

都会のそれとは比べるほうがアホなくらい、違う。

朝は600羽くらい平飼いしている鶏さんたちのコケコッコーーで目が覚め、

笠間の骨董市にいき、帰ってきて「卵かけごはん」。産みたての「人肌」の

卵の味も格別だったけど、卵伝道師に究極の食べ方を教わり感動。

「人生観が変わった」そんな感じにおする「八郷蕎麦打ち祭り」だった。

今日これからの天真庵での「卵かけごはん」で静かに伝授したいと思う。

これから「卵かけごはん」夜は「長屋で女史会」

11日(木)は「気骨の鮨会」(残念ながら満席)

今月は天真庵のジャズライブの原点みたいなライブがある。

27日(土) 荒武裕一朗&梶原まり子ジャズライブ

演奏:ピアノ 荒武裕一朗、ヴォーカル 梶原まり子

19時開場 19時半開演  4000円(蕎麦会付き)


田舎暮らしは宝でいっぱい。明日は田舎で蕎麦会。

2014-12-06 08:20:04 | Weblog

そんな本が昨年ヒットした。なかなかおもしろい本だった。

茨城の八郷(やさと)に知る人しか知らないそばの名店があった。「しげふじ」。

皆に惜しまれながら11月いっぱいで緞帳を下げた。天真庵の珈琲の石臼と

そこの石臼(大豆用で豆腐を毎日つくっていた)が同じ作家のもので、その縁で

休みになると車を走らせ、八郷と里山の景色と、そば前の「渡り舟」と、そばを堪能した。

またまた不思議な縁で、近くにある有機農業をやる若者たちが、蕎麦を栽培したというので、

本日その収穫祭に参加し、明日蕎麦を打つ。なんか会う前から、ウキウキしている。

都会に住む若者の4割以上がばくぜんと「田舎暮らしをしたい」と思っている。

今回ふれあう若者たちも、都会から移り住んで、または週末にいって、田舎暮らしを

堪能している。「半農半X」とかいうのも流行ったけど、「とりあえず、やってみる」

というのも大事だと思う。

「こうしタラよかった、ああやレバよかった」という「タラレバ」の人と、「何かをやり続ける人」

との間には、ぜったいに交わることがない川が流れている。

 

というわけで、本日は16時で閉店。明日は臨時休業。

月曜日の朝は「卵かけごはん」夜は「長屋で女史会」

11日(木)は「気骨の鮨会」

今月は天真庵のジャズライブの原点みたいなライブがある。

27日(土) 荒武裕一朗&梶原まり子ジャズライブ

演奏:ピアノ 荒武裕一朗、ヴォーカル 梶原まり子

19時開場 19時半開演  4000円(蕎麦会付き)