長屋茶房・天真庵

「押上」にある築60年の長屋を改装して
「長屋茶房・天真庵」を建築。
一階がカフェ、2階がギャラリー。

三輪福さん、天真庵初ライブ

2014-12-22 07:32:39 | Weblog

昨日は、朝と夕方ダブルで、「蕎麦打ち教室」。

家族や親せきや友達に「年越しそば」を食べてもらいたいと、仕上げのような

蕎麦打ちをばんばん打った。いや、各自が打った。

蕎麦打ちは、地味な作業だけど最初に蕎麦粉と水をあわせる「水まわし」という作業

が一番大切。菊練りというこねたり、猫手というびん棒の使い方や、あの人切り包丁みたいでっかい包丁を

使うのが最初は抵抗があるけど、なあに、何度も繰り返すうちに、それらはなんとかなるものだ。

それよりも一気呵成に、というか、川の水がさらさらとたださらさらと流れるように、こね鉢の中で蕎麦粉と水を

一如にしていく工程は神秘的でおもしろくもあり、一番難しい。

この自然界には「簡素ほどホンモノ」という法則がある。お茶にお湯を注ぐ、珈琲にお湯を注ぐ、

というのも誰でもできるし、機会でもできるけど、100人いれば100人の個性の味がでる。摩訶不思議。

日曜日は4時に閉店して、蕎麦打ちをやるので、3時以降は準備のため、カウンターに座ってもらっている。

ちょうど昨日は関西からやってきた若者たちが真ん中に座った。ちょうどそこには賽銭箱みたいな木でつくった

珈琲スタンド?があり、そこに久保さんの黄瀬戸のドリッパーが鎮座してあり、そのスタンドの前に、売茶翁

よろしく、「天真を愛す」の意味がぼくのへたくその字で書いてある。ときどき、「いい言葉やな」とかいう声が

聞こえると、合掌して「ここにお賽銭をどうぞ」みたいな冗談をいったり、バカなお茶坊主みたいなことをやっている。

旅用のお茶道具入れ、珈琲道具入れも、茶箱でつくった。この冬は、各地の友達んちによって、お茶や珈琲

をともに楽しめる。托鉢奇僧の旅みたいなのができそうだ。

今日はこれから「卵かけごはん」昼は二階で「金継ぎ教室」

ぼくの蕎麦の弟子で、三輪福さん、という不思議な女性がいる。各地の由緒ある神社などに奉納舞い

をしているような人だ。来年1月24日に天真庵で、おめでたい舞と、演奏会をやってもらうことに、あいなった。

時代の分水嶺みたいな年の始まりにぴったりな企画かと思う。

本日の夜は「タイムドメイン」  明日でこの星が終わる、という時がきたら、こんな宴を

やりたいものだ、というようなヒントがつまった会。参加は国籍も性別も年齢も不問。

もちろんドレスコードもなし。好きなCD、飲みたい酒、つまみを各自が持ち寄り、

「今」を語り合うだけの会。