長屋茶房・天真庵

「押上」にある築60年の長屋を改装して
「長屋茶房・天真庵」を建築。
一階がカフェ、2階がギャラリー。

トラトラ・・・オオトラ!せくなあせるな世間のことはしばし美人の膝枕

2013-12-07 08:49:43 | Weblog

忘年会の季節だ。昨日酒関係の仕事をしているみかんくんが、

愛媛のみかんを持って蕎麦を手繰りにきてくれた。若いけど、律儀で

礼節をしった青年で、みかんのようにさわやかな酸味もきいていい伊予の男。

どうも酒関係の話でいうと、12月になっても盛り場が閑散としている話が多いらしい。

世間ではアバノミックスとかいう浮ついた話や、江戸リンピックに向けてうんぬんなど、

絵空事みたいなバブリーな話が飛び交っているけど、結局いつもの懲りない面々

たちの欲に手足がついたような砂上の楼閣だけチラついているのが現状かも。

昨日はまた今年の夏に山形の古民家に移住して自給自足を始めた友達夫婦が

リンゴや野菜をもって蕎麦を手繰りにこられた。友の遠方より来るはまことにうれしいものだ。

みかんのおかえしにりんごをおすそわけ。原始的ぶつぶつ交換。お金を媒体にせず、こころ

がぐるぐるまわっていく。21世紀は、こんなことがキーワードではないかといつも思う。

あったかいお酒を徳利にいれ、さしつさされつで、談論風発。酒飲みは「左利き」という。

大工が蚤(のみ)を左手に持つ、という洒落からきている。♪私の私の彼は・・・ボリボリ・・ひだりきき・・からではない。

昔から座敷遊びに「トラトラ・・・オオ虎」・・というのがある。京都でも江戸も人気のあるお座敷遊び。

酒の実ののことを「虎」ともいう。これは、徳利をもって「ささ」とか「ささ、もう一杯」とかいう癖を見て

「笹」と「虎」をかけた洒落である。池袋に「笹周」という洒落た飲み屋があった。そこの鮭の焼き物で

酒を飲むと、桃源郷にいった気分になったもんだ。徳利・・・お金がなくても、徳のある人が利かすもの。

だれが命名したか知れないけど、そんな酒の文化を育みつづけてきた日本人の末裔の末席あたりで

おいしい酒を飲めることが幸せである。日々是好日。日々是わたくしの道場。

明日は「そば打ち教室」

今年は年越し蕎麦を自分で打つ人があまたできた。蕎麦はそもそも「寺方そば」といって

お寺で始まったという説もある。粒々皆辛苦の修行でもあり、一粒一粒の命に感謝する禅

みたいなもんやね。

月曜日は「論語の会」(順受の会)の忘年会。来年は「孟子」をやります。

 


美人に育てるこつ

2013-12-06 08:20:51 | Weblog

陶芸家の久保さんの個展も無事に終わり、ここんところ

新作の「志野」の器で酒を飲むことが多い。「なんとなく蕎麦を・・」

では、その少しおおぶりな酒器で熱燗を飲んだら、飲みすぎてしまった。

器も人と同じようなところがある。美人というのは、生まれつきというか、もともと

美しいけど、年をとるにつれ、衰退の途をたどるは自明の理である。

しかし、出ない人が、毎日の過ごし方や内面を意識して暮らしたり

していると、だんだん美人になっていく。しかも年をとればとるなりの奥ゆかしさ

などを兼ね備えた美人に育っていく。器も同じで、酒器なら毎日いっしょに酒を飲む仲間

のような感覚で接していくと、風合いがかわっていくもんだ。古色が着く、という表現

が一般的だが、「美人に育つ」ともいい、ぼくは後者のいいまわしが大好きだ。

天真庵を平成8年につくってから、ずっと久保さんに、いい器をつくってもらっているおかげで、

天真庵は、お客も器も美人だらけである。こんなに幸せなことはない。

新旧の入れ替わる今の季節は、今年使った器に感謝し、ときどきは「休憩」させる意味で

新しい器を使う、というのも美人を育てるコツ。使いすぎはいけない。なにごとも「過ぎたるは・・・」である。

 


忘年会・・盛り上がっています

2013-12-03 09:22:55 | Weblog

昨日は「易の会」だった。

毎月一回のペースで、英語、中国語、論語、易、ねんど、スケッチ、茶、書、珈琲、かっぽれ・・・

などの寺子屋をやっているので、12月は毎日が「忘年会」を兼ねる。

今日は「英語で蕎麦会」だ。今年はフランス人の先生も飛び入りで参加され、ぐーと

レベルがあがったように思う。英語も中国語も、島国ニッポンで習得するのは非常に

むずかしいけど、先生と生徒が共に切磋琢磨して、いわゆる「共育」の精神でやっている

ところが、いい。

明日は「かっぽれ」

先日吉原から、押上まで昔の小川の埋め立て地を散策して、坊さんや文人や職人やヤクザや

普通の男子たちが、桃源郷よろしく女を求めて旅した気分を堪能した。昔からかっぽれの題材

として有名な「深川」の奥深い深層心理みたいなものが、うまく表現できそうだ。

土曜日は「ねんど」

昨日決まった「年末クラシックコンサート」は、またたく間に席が埋まりそうな感じ。

ちょっと日程にフェイントがあったので、なんとなく不安のある人はご一報くだされ。

23日の「シャンソン」も残り少なし恋せよ乙女!

30日は「年越しそばを自分で打つ会」 午前中は「師範代組」午後は「初心者組」


年末クラシックコンサート 12月27日(金)で決定!

2013-12-02 07:38:19 | Weblog

昨日は「蕎麦打ち」&「なんとなく蕎麦を喰う会」だった。

先月の「プロフェッショナル」に師匠がでて、蕎麦打ちの映像がでて、それを見た

人たちが、何度も反芻しながらイメージトレーニングをつんだせいもあり、ずいぶん

と腕をあげてきた。昔ゴルフに夢中だったころ岡本綾子さんのショットをよく見て

いたことを思い出した。「思い」というのはすごく大切なことだ。

昨日は、てあぶりの中の五徳に土鍋をおき、そこに角居くんの錫の酒器で熱燗を

つけながら、久保さんの新作の志野の杯で酒を飲んだ。昔酒豪の作家が

一番美味い熱燗は、自分と酒をいっしょに風呂に入り、一升瓶をかかえながら熱燗にし、

飲む、みたいなことを書いた。そんな気分になるくらい冬の夜の熱燗は、いい。まさに壺中天。

しめは「おしんそば」。大根をざくざくと切り、鍋で昆布といっしょにして炊く。味付けは醤油(できたら、にきり醤油)

ひと手間かける(大根をお米を少し入れて煮る)と、おしんもびっくりの大根料理になる。

煮物の味付けは、最初は薄味にしておくことと、煮含めて、味をしみこます、のが肝心。

大根はできたら葉がついているのを買ってきて、葉も炒めたりすると最高。今年は

やたらに「やたら」にして食べたり、ごはんにまぶしたりして食べる。昨日は日本一の

料理屋、金豊館(尾西にある)のちりめんといっしょに食べた。いや正確にいうとそれを

酒肴にして熱燗をぐびぐび飲んだ。途中、そばがきの実践講座。蕎麦を打ち、そばがきをつくったり、

燗酒を見守る燗番娘をやらされたり、蕎麦の酒豪、いや修行も大変な修行だ。日々是好日。日々是道場。

これから「卵かけごはん」 夜は「易の勉強会」

明日が「英語で蕎麦会」 転勤の子がくるので送別会をかねる。

水曜日が「かっぽれ」 そろそろどこかのお座敷から声がかかってもいいくらいに仕上がってきた。

金曜日が「ねんど」

 

23日に上原英里の「シャンソン」もだいぶ席が埋まってきた。

27日(金)「年末クラシックコンサート」(p大宅裕 クラリネット山根孝司他)19時開場 19時半開演  5000円(蕎麦会つき)

 

 


がんばれおやじ 鬼の蕎麦打ち特訓講座!

2013-12-01 08:36:53 | Weblog

昨日は朝一番に近くの蕎麦打ちの弟子くんが蕎麦を打ちにきた。

弟子といっても、体格も風格も向こうのほうが上だけど・・・

今年はおじいちゃんになって、家族も増えたので年末の「年越し蕎麦」

も打ちがいがあるらしく、ウォーミングアップをかねた昨日の蕎麦打ちも

力が入っていた。イクメン中のオヤジや、孫のイクメンのおじいちゃんたちの

蕎麦打ち、というのもなかなか風雅というか、いいもんだ。

昨日のは松庵さんのボッサ、ボサノバのライブだった。彼もぼくの蕎麦打ち教室

に熱心に通ってきている。音楽をやる人というのはリズム感があるのと、右脳

が発達しているので、独特の蕎麦を打ち、それはそれでまたいいもんだ。

生まれて初めて自分の作詞したものが曲になり、人に聴いてもらえた。

紅白にでるほどではないが、これも「一歩」だ。日々是初心。

今月30日は、「自分で年越し蕎麦を打つかい」にした。早朝は自分が

打って、9時ぐらいから午後4時くらいまでの間にやりたいと思う。

今日は日曜日なので、16時にお店が閉店。それから「蕎麦打ちの会」&「なんとなく蕎麦を喰う会」

先月はそばがきの作り方を教えている最中に、ガキ大将みたいな友達が「今、酉の市にいってここにきた」

みたいに乱入してきたので、今日もそばがき講座をやるとしよう。熱燗に一番あう酒肴はそばがき

だと思う。ああ、たまらん。

明日は「卵かけごはん」と「易の勉強会」

火曜日が「英語で蕎麦会」

水曜日が「かっぽれ」

金曜日が「ねんど」

まさに「師走」の気分。

23日に上原英里の「シャンソン」もだいぶ席が埋まってきた。