長屋茶房・天真庵

「押上」にある築60年の長屋を改装して
「長屋茶房・天真庵」を建築。
一階がカフェ、2階がギャラリー。

小豆をことこと煮ながら、ピアノの調律

2013-12-20 08:45:55 | Weblog

昨日は冷たい雨が一日降り続いた。どうも今日もそうらしい。

午後はカリスマ調律師のIさんが、ピアノの調律をやってくれた。

彼は調律をやりながら「哲」するタイプ。料理や調理道具が好きなことと、

お互いに長いこと「お茶」をやっていることなど、共通の話題も多い。

ので、どちらかが話かけると機関銃トークになることが多い。

昨日は、土鍋で小豆をことこと煮ていたら、やはりその方面の話になった。

土鍋のこと、てあぶりや五徳や炭の話、砂糖や大豆の産地に、隠し味・・・しあげのコツ・・

これだけで、お互いに20分づつくらい話せる。

「なぜお茶をやっているの?」という質問をした。答えがおもしろかった。

「西洋の文化のピアノをなりわいにするときに、日本人のモノサシをしっかりもとうと思った」とのこと。

彼は、大みそかの墨田トリフォニーホールのコンサートの調律師として、毎年新年を迎える。

たぶん、日本で3本の指に入るくらいの名人だと思う。「日本人のモノサシ」という「哲」の奥深さが、調律された

澄んだピアノの音のように脳裏にピーンと響いた。

調律が終わるころ、小豆もいい具合になった。蕎麦豆腐にそれをかけて、玉露を飲みながら、

「夢」を語りあった。

「久保さんの志野はほんとうにいいですね」と、空になった志野の茶碗をなでながら、カリスマは笑った。

このピアノを27日にベルギーから帰国する大宅さんが弾いてくれる。除夜の鐘の前に、今年のもろもろ

のことが「浄化」されるようなコンサート。おかげさまで、23のシャンソンも、27日も満席。

今日は「タイムドメイン」

明日は「茶事」のため、お店は「休業」いたします。

 

23日(月・祭) 弾き語りシャンソンライブ

演奏:・上原英里(ヴォーカル&ギター)

19時開場 19時半開演¥4,000(お酒・料理付き)

 

27日(金) MUSICA LIBERA TOKYO

演奏:山根孝司(クラリネット)・大宅裕(ピアノ)・林智之(ヴァイオリン)

19時開場 19時半開演 ¥5,000(お酒・肴・蕎麦・珈琲 付き)