長屋茶房・天真庵

「押上」にある築60年の長屋を改装して
「長屋茶房・天真庵」を建築。
一階がカフェ、2階がギャラリー。

耶馬渓便り

2013-12-09 07:32:38 | Weblog

先月のプロフェッショナルという番組に蕎麦の神様で、ぼくの蕎麦の師匠

の高橋さんが紹介された。人気の番組なのでかなり反響があり、いろいろな

とこで感激した声を聞いた。来年に大分の杵築市に移住するという話も業界の

話題になっている。彼が広島に「達磨」をつくったおかげでうどん文化の西日本に

蕎麦の花があっというまに広がったような気がする。雪花山房、と名つけられた建物は、

中国の詩人が、蕎麦の花を雪のように白いとうたったことに由来する。建築家・白井磨

さんの作で、そのご縁で雪花山房に蕎麦の修行にいくことになり、現在に至る。

大分といえば、天真庵に遊びにきていた若いくんが耶馬渓に移り住み、「雲与橋」という

フリーペーパーが季刊におくってくるようになった。先月3号がおくられてきて、田舎暮らし

の様子があたたかく伝わってきた。耶馬渓というのは、江戸時代の文人で煎茶を生涯

楽しんだら頼山陽が命名したものだ。

頼山陽と大分の田能村竹田の交換した書簡「亦復一楽帖」が煎茶の世界のあるべき姿を

今に伝えている。毎日のさりげない中に「豊かさ」を見つける感性こそ、風雅な生涯をおくるコツだ。

さて、これから「卵かけごはん」

夜は「論語の会」(順受の会)の忘年会。