長屋茶房・天真庵

「押上」にある築60年の長屋を改装して
「長屋茶房・天真庵」を建築。
一階がカフェ、2階がギャラリー。

豊の国天真庵

2011-09-18 08:19:41 | Weblog
昨日はまた新しい竹の職人さんがこられた。
青森で生まれたけど、竹の魅力にとりつかれて、別府に
住み着いて10年。なかなか繊細な作品をつくる森脇さん。
同じく名古屋出身で、別府に7年の小林さんと、ふたりの
女子が昨日の当番になり、楽しい1日だった。
「ものつくり」をする人たちは、感性が豊かで、やさしくて、
想像力があるので、話をしていても楽しくてしかたがない。

ぼくは、北九州に生まれた。小学校の修学旅行が別府だった。
血の池地獄や坊主地獄など、いろいろな地獄めぐりをしたり、
高崎山の猿を見にいったりした。
温泉にみんなでつかり、枕投げに興じたのも、別府だった。

ギャラリーを始めたきっかけは、南條先生の寒山拾得。先生の
家は愛媛にあるので、東京から九州に里帰りをする寄り道に、四国
へお遍路さんみたいによって、八幡が浜というところからフェリーに
のって、別府へいき、別府か湯布院あたりの温泉につかって、福岡へ、
というコースが、定番になった。
大分というのは、昔から「豊(とよ)の国」と呼ばれ、自然の恵みや、
温泉や食べ物に恵まれている。そしてなによりも、人がいい。

初日に大谷先生が「石臼挽き珈琲を別府で飲みたい」と、つぶやいた。
「豊の国天真庵」・・いいかも。

明日は、敬老の日。月曜の朝は、祝日でも「卵かけごはん」

夜は
大分生まれのピアニスト・赤松林太郎くんの
「クラシック寺子屋」
落語や歌舞伎なども、基本的な知識があると、10倍くらい
楽しく聞ける。クラシック音楽もおなじように、「ヘー」という
ことを教わると、毎日NHKFMなどを聞いていても、楽しみ
かたが違ってくる。

さりげない日常

2011-09-17 08:26:59 | Weblog
昨日から、竹細工の会。

昔から、地震がきたら竹林に逃げろ、なんていわれている。
それだけ生活の近くに竹林があったり、それを使って籠や花入れなど、
生活雑貨を作るのが、日常だった。

ぼくが毎日珈琲を入れるカウンターの前に、大谷先生がつくった竹の掛花が
ぶらさがっていて、そこに飛騨高山のガラス作家の安土さんのガラスの花器を
「おとし」のように入れて、花を一輪投げ入れるのを、日課にしている。
先日、近所のspice cafeのおかあさまが、「今年の、みずしきがキレイに咲いたので、
もっていって」といって、赤い「みずしき」(標準語では、みずひき)を、くれた。
それを、お店にいって、投げ入れたとたんに、お店の空気が茶室のそれみたいに、
「凛」としてくる。ただものでないcafeのお母様の「力」を感じる瞬間。

昨日は、お店の周りにある草花を、二階の展示会の花器にいれてみた。・
一枚の絵や墨蹟を飾ると、部屋の空気が変わるみたいに、二階が秋の草原
みたいに清風がながれた。

ダメ中のまいこ先生が、夕方いつものように颯爽と入ってきた。授業開始まで
5分くらい時間があったので、二階の展示場にのぼられた。すぐに、下に下りて
きて、自分の財布の中を全部あけて、「きよみさん、お金かしてください」といって、
有り金全部と一万円を足して、大橋先生の花器を買っていかれた。
最近は、どこのギャラリーも、口ではいいにくいけど「ながっちりで、ものを買わずに
しゃべるだけ」みたいなお客の対応に苦戦している。そんな中にあって、竹の花器を、
青竹を割ったみたいに、「すぱっ」と買う男気みたいなんが、爽やかだったので、
久保さんの志野の小皿をプレゼントした。
世のなか不景気で、ものが動かないけど、「これ」と
思ったものは、「縁」なので、有り金はたいても、買いたいもんだ。
そんな「こころいき」が、まわりの人たちまで元気にする。


酒の本を見ても「せんべろ」(1000円でべろべろに酔える)とか「家のみ」
だとか、しけた言葉が流行しているみたいだけど、「それでいいの、君の一度
しかない人生?」と、いいたくなってしまう。外で飲む金がないときは、家で
飲めばいい。その時くらいは、有り金はたくほど、お気に入りの酒器で飲んで
ほしい。ひとり酒になったとしても、部屋には絵か、一輪挿しくらいは、あったほうが
いい。

月に一度のダメ中。昨日は席の横に、まいこさんが買った花器を飾って、中国語の
勉強をし、蕎麦会。昨日は、そばごめともち麦の鴨雑炊、おでん、けいちゃん(岐阜
の鳥モツ料理みたいなもの)、壇一雄風「湯豆腐・蕎麦入り)を酒肴に、大分のカボス
を赤ワインにしぼった「サングリア」を飲んだ。
中華料理は、普茶料理として隠元和尚が伝えたのを原点とする。卓を囲み、大きな
皿にのせた料理を、みんなでわけあって食べる。医食同源、とともに、こころも
一如になる。


♪タケダ タケダ タケダ タケダ タケダ タケダ タケッダー タケッダー~

2011-09-16 08:15:41 | Weblog
そんなテレビのテレビのCMが昔あった。
昨日、煎茶のお稽古に表参道までいって、かえってきて、天真庵の
二階にいったら、思わず、この歌を口ずさんでいた。
ただし、「竹だ、竹だ、竹だ・・・・」だけど!

今日から「竹の展示会」。大分の竹職人(竹細工の教室の先生たちでもある)
さんたちの、作品が所狭しと並んでいる。

別府竹細工職人の作品が
東京押上の天真庵に集まります。

会期 9.16(金)~9.25(日)
       12:00~19:00
        21,22日は休廊
  最終日は15:00にて閉廊



職人展に引続き、別府竹細工東京教室の受講生による
作品展も開催します。

会期 9.26(月)~9.30(日)
       12:00~19:00
        28,29日は休廊
  最終日は15:00にて閉廊

こんなスケジュールになっています。時間と縁を感じる方は足を
お運びください。

今日の夜は「ダメ中」。中国語の勉強会。
中国では「竹林」の中で、隠居する、のを文人たちのあこがれの
人生みたいに思われてきた。だから、日本の文人たちも号に「竹」
をつけた人が多い。
竹というとトラを連想するので、「ささ、一杯」の笹とかけて、
大酒飲みのことを、「オオトラ」というようになった。
お座敷遊びで♪トラ トーラ オオトラ・・という定番の遊びも
ここからきている。

月曜日は秋分の日。熊本では、「ぼした祭り」がある。
月曜の朝は卵かけごはん。夕方は赤松林太郎くんの「クラシック寺子屋」
彼も大分産。

火曜日は「書の会」
今朝、近所の経師屋さんのウィンドウをのぞいたら、裏打ちされた書が
おいてあった。書の会の貞本さんの書。今年中に、展覧会をしようと思う。
「墨蹟」・・・死語になった感があるけど、いいものだ。



五感で感じる

2011-09-15 09:20:03 | Weblog
昨日は、トリオライブだった。 演奏:穴澤雄介(ヴァイオリン)・高木将雄(ミニドラム)・平林三和(ピアノ)

何ヶ月か前に、高木さん夫妻が、蕎麦を食べにきた。ちょうどピアノの横の席に
座った。ので、「ここでライブをやられるのですか?」という質問になり、
「yes」と答えたら、「やりたい!」というので、すぐにきまった。

高木さん、平林さんが、穴澤さんの手をとって入っ天真庵に入ったこられた。
穴澤さんは、後天的に光を失ったブラインドミュージシャン。でも、そんな
ハンディーを跳ね返すように、元気で活動している。
リハーサルの途中で、石臼で珈琲豆を挽いていたら、「深めの焙煎だけど、すごく
甘い香りがしますね」という。カウンターの端においてある石臼を見ると、
大半の人は「蕎麦用」だと思っている。石臼で挽いていても「蕎麦を挽いているのですか?」と聞く人があとをたたない。さすがに、五感が研ぎ澄まされているのを関心した。バイオリンの音も、元気の波動が伝わってくる。

とても楽しく、人生の喜びの「底」まで、感じられた、そんなコンサートやった。

水を深く掘る

2011-09-14 15:39:47 | Weblog
今朝は、起きたら朝飯もたべずに、車にのって、
ユーミンの歌みたいに、♪右は競馬場、左はビール工場・・
を通って、相模湖東インターで降りて、道志村にいってきた。
ときどき、ここの「水」を汲んでくる。しかし、いってびっくり玉手箱、
いつもこんこんとわきでている水が、でていない。ちょうど街をパトロール
しているおばちゃんがやってきて、「突然枯れた」とのこと。
もう一箇所、桧原村によくいく湧き水の場所があるのだが、そこも地震以降、
水が、前立腺肥大の人のおしっこ状態だ。
やはり、3月の震災のダメージは想像以上にでかいのかも知れない。

村営の「同志の湯」に使っていると、元気なじいちゃんが、入ってきた。
「富士山でキノコ狩りをした後に、いつもここの温泉にくる」とのこと。
「キノコは例年とおなじように、豊作だったけど、放射能の心配があるので、
孫たちには食べさせられない」とのこと。こんなところにも、震災の影響
がある。続けて、得意そうに、富士山で立派な松茸がとれる場所の話を
山梨弁なまり?でしていた。方向音痴な上に、わざわざ富士山までいって、
松茸を取りたいとは思わないので、チンプンカンプンだったけど、おじいちゃん
の松茸がこころなしか大きく見えた。

今日は夜はコンサート。山からとってきたすすきを飾り、準備に
かかろうと思う。素敵なコンサートになりそうだ。

来週19日(月)は祝日だけど、朝は「卵かけご飯」をやる。
夜は赤松林太郎くんの「クラシック寺子屋」。

♪トラ トーラ オートラ!大虎がでるぞ!

2011-09-13 08:24:51 | Weblog
酒の美味い季節になってきた。昔から酒飲みのことを、
「おおとら」という。なぜか?
酒を勧めるときに、「さ、さ・・・どうぞ」なんて言い方をする。
その、ささから「笹」を連想し、笹の竹林に昔からいる「大虎」を
イメージし、いつしか「オオトラ」と呼ぶようになった、との説がある。
ま、そんなことはどうでもいい。酒は静かに飲むべかりけり、の秋。
そんなわけで、秋のテーマは「竹」。別府から竹の職人さんたちがきて、
展示会をします。

別府竹細工職人の作品が
東京押上の天真庵に集まります。

会期 9.16(金)~9.25(日)
       12:00~19:00
        21,22日は休廊
  最終日は15:00にて閉廊



職人展に引続き、別府竹細工東京教室の受講生による
作品展も開催します。

会期 9.26(月)~9.30(日)
       12:00~19:00
        28,29日は休廊
  最終日は15:00にて閉廊


今日は「英語で蕎麦会」

明日は「ライブ」
トリオライブ 演奏:穴澤雄介(ヴァイオリン)・高木将雄(ミニドラム)・平林三和(ピアノ)
19時開場 19時半開演 ¥2,500(蕎麦・珈琲 付き)

金曜日から、「竹」です。



石臼挽き珈琲

2011-09-12 07:35:03 | Weblog
二週の週末を、石臼のみでやってみた。
昨日の昼は、静かに始まった。蕎麦職人のひび庵くんと、
しばらく珈琲談義などをやっていたが、その後は、めちゃくちゃ
込んだ。でもなんとか、石臼だけで、さほど待つこともなく(お客さん
の立場ではないけど)、なんとか、こなせた。
とにかく、機械のミルと石臼では、土俵が違うし、次元が違うと思うので、
これからも、体が動くかぎりは、石臼でやってみようと思う。

その後、えりか庵で、整体を受けた。こっていることには、違いないが、
ほぐれやすい体になっている、とのこと。
体もこころも上機嫌になった上、先日テレビにでた塗師の巣山さんの話題に
なり、盛り上がった。今月は竹の展覧会。来月が京都の染めもん展、野村富造さん
の遺作展。そして11月が「塗り物展」その間に、書の展覧会も
やる予定だ。

これから「「卵かけごはん」
夜は「易の勉強会」

明日が、「英語で蕎麦会」
岩本先生も昨日はお祭りに参加。すっかりこの地に溶け込んでいる。
ワッショイ、ワッショイと踊る姿が目に浮かぶ。

14日(水) は、 トリオライブ 演奏:穴澤雄介(ヴァイオリン)・高木将雄(ミニドラム)・平林三和(ピアノ)
19時開場 19時半開演 ¥2,500(蕎麦・珈琲 付き)
なんかとても楽しみな日。


お祭り

2011-09-11 08:44:04 | Weblog
各地で秋祭りの季節。
飛木神社の神域の界隈も、昨日今日が秋祭り。
お囃子の音は聴こえるけど、なんとなく自粛ムード。
チンピラ大臣が、なにを勘違いしてか、ひとりではしゃいで
また問題になったりしているけど、力をいれるとこと、ぬく場所など、
tPOが、なんとなくみなずれているような気もする。
地震や経済や政治が混沌として、微妙に磁場なんかが狂っているんやろか?

もうひとつ、今日は中小企業センターで、カレーの大会がある。
「LOVE INDIA 2011」といって、有名なカレーやさんが集まって、
インドの文化をまるごと楽しむ会だ。spice cafeのみなさんも、
朝はやくから仕込みに大忙し。「お祭り」というのは、非日常的で、
みんなの気持ちが高揚するのがいい。自粛自粛でちじんでいって、おしまい
になるのも人生だけど、どうせ死ぬまでが人生なら、踊らにゃそん、そん。

今日は、「えりか庵」
夏にたまった疲れや、コリコリをほぐしてもらう日。

明日の朝は「卵かけごはん」
夜は「易の勉強会」

火曜日が、「英語で蕎麦会」
岩本先生も昨日はお祭りに参加。すっかりこの地に溶け込んでいる。
ワッショイ、ワッショイと踊る姿が目に浮かぶ。

14日(水) は、 トリオライブ 演奏:穴澤雄介(ヴァイオリン)・高木将雄(ミニドラム)・平林三和(ピアノ)
19時開場 19時半開演 ¥2,500(蕎麦・珈琲 付き)
なんかとても楽しみな日。



豆腐そば

2011-09-10 08:43:18 | Weblog
昨日はねんどの日。
まいかさんが、いつものように笑顔でやってきた。
みくちゃんやゆみちゃんなど、若い女子も元気に土をこねた。
昨日は石岡の蕎麦屋の「石臼」で大豆を挽いてつくった豆腐の
おからをつまみに、大分のかぼすでつくった「サングリア」を飲んだ。
締めの蕎麦は、豆腐サラダ風のぶっかけ蕎麦。夏にぴったりの蕎麦。
押上文庫も豆腐料理が美味い。これから秋になると、酒がますます美味く
なるので、湯豆腐でぬる燗を、というのがおごちそうになる。

昼間に常連さんのおじいちゃん90歳、おばあちゃん86歳が蕎麦を食べに
きた。おばあちゃんは、モンローさんのファンでもあり、彼がなくなる前の
日に、初めてCDを聴いて「こんなすばらしい音楽をやっているのね。見直した」
といって、かえっていった。
その不思議なえにしを家族やまわりの人に語っているらしい。
「最近は、夢の中で、あの世のものか、この世のものか区別がつかなる
なることがあるの。だいぶ、あの世が近くに感じる」
とのこと。人はみな、現象世界(この世)と、実相世界(あの世)を、
なんどととなく往復するもんだ。
「あの世にいったら、モンローさんとまた会いたいたわね」という言葉に、
うなずいた。

今日は「易占神社」
いろいろな神社が世のなかにはあるけど、この「易占神社」は、
特定の神も祀ってなく、祝詞をあげるわけでもなく、神職らしい
人はいるけど、あくまで訪ねてくる人が主役。

明日は「えりか庵」
エリカ庵のおかげで、五十肩も重症にならず、毎日元気に蕎麦を
うったり、石臼で珈琲豆をガリガリやっている。
粒々皆辛苦の好日。

すすり茶

2011-09-09 08:17:19 | Weblog
この夏休みに、福岡の星野村にいっていらい、
星野村産の玉露にはまっている。
お店の「玉露」も、これまでは宝瓶(ほうひん)を
使ってだしていたけど、今は、「すすり茶」だ。

久保さんが、志野でふたつきの茶器をつくってくれた。
それに、玉露をいれ、アッフォガードよろしく、おぼれる
くらいのお湯を注ぐ。20呼吸くらいまったら飲み頃で、
ふたをずらして、一気呵成に飲む。瞬間に体中の血液が
緑になるくらい、玉露がまわる。
いちど、これをやりながら、「時代」を聴きたいものだ。
♪まわる まわるよ ・・

星野村の玉露は、ていねいに葉をつむので、やわらかく、
最後は、それをポン酢(かぼす)で食べる。お湯には、とけださない
ビタミンやミネラルがたっぷりとれて、美容と健康にいい。

今日の昼は、お仕覆の会。お茶道具や、花器や、大切な道具などを、
日本人は大切に保護するために、古布などをつかって、袋をつくって
きた。その袋を「お仕覆」(おしふく)という。その家に伝わる着物や
紐のセンス、中に入っている器によって、その人の人柄や暮らし向きが
見え隠れして、とても楽しい。
縁を結ぶ、結ばれておめでたい席では、羽織の紐を結ぶ。
結ばれてうまれた男を「むすこ」といい、女を「むすめ」という。
そして国家では、苔の「むす」まで・・と歌う。「むすび」を
大切にしてきた。

夜は「ねんど」
土を喰らう、土をいじる、こねる。コネルのまいかさんが
きて、ねんどでいろんなものを作る会。
今日はきっと「小さな秋」みたいなんがテーマでは・・

明日は「易占神社」
易の勉強会をやってくれている福田さんがきて、いろいろなことを
占ってくれる。希望者はご一報ください。30分3000円。

明後日は「エリカ庵」
えりさん、りかさんが、こりこりになった体をほぐしてくれる。
毎回、「あといくつねると、エリカ庵」みたいに、こいしくなる。