長屋茶房・天真庵

「押上」にある築60年の長屋を改装して
「長屋茶房・天真庵」を建築。
一階がカフェ、2階がギャラリー。

なまやまだ

2009-12-09 06:43:22 | Weblog
昨日は、久しぶりに山田さんが
遊びにきた。ときどき彼はおもしろい人、もとい
奇人をつれてやってくる。UFOの研究家、笑顔の研究家、
中国の不思議なパワーを研究している人・・・枚挙にいとまがない。
昨日も、東北に住む不思議な人を連れてきた。旅館業を35年やり遂げた
後、悠々自適に半農&不思議な力を研究中、みたいな人だ。
どうも、農業をやり、土と体ごとふれあっている人は、ものごとの
根っこ(根本)が見えているようで、初めてあって話をしていても、
アウンになっていくことが多い。

山田さんは東大のボート部で青春を過ごした。お父様は、
科学者であり、写真の特殊な技術で、大きな財をなし、
後半は農業(水耕栽培)と、宇宙エネルギーの研究に没頭した。
その後半の意思を受け継ぎ、山田さんは、「TQ技術」という
21世紀の技術に取り組まれている。
時々彼から、理路整然な論文が送られてくる。
考える余地もないくらい、難しいので、返事は電話で
「むずかしくて、皆目わからん」と繰返してきた。
でも、会って、酒を酌み交わしながら話をしていると、
なんだか「わかった感じ」になってくるので、不思議だ。

20年くらい前に、その不思議な「宇宙エネルギー」を
ボールペンの中にいれてもらい、サンフランシスコに
いる友達に、英語で説明文をつくらせ、「GENKI PEN」
として、米国で発売したことがあった。
元気が旅立ったこともあり、その不思議なTQを
「元気がでるグッズ」に、したてようと、昨日はおそくまで
談論風発をした。

なにをいっているか、皆目わからないと思うが、なあに、
心配はいらない。言っている本人も、まったくわからない世界。
「なんかおもろそうだ」という直感だけが、20年前と同じ
なのだ。そしていつも「!」ときたら、動くようにしている。

からすみ

2009-12-08 07:30:03 | Weblog
よくものをもらう。
昨日は陶芸家の渡辺愛子ちゃんが、和歌山の柿を
「食べてください」と関西弁をつかってくれた。
次にエリカ庵さんが、昨日のお礼に、と、
かわいらしい袋と、ピザソースをくれた。
それから、神田で不思議な創作料理?のお店をやっている
とよたくんが、「これ一ヶ月かけてつくったんで、食べてください」
と東京弁でくれた。からすみ、だ。ぼくの大好物。さっそく、お店
が終わった後で、つまみにして、陸奥八仙を飲んだ。
毎年、おせちは、尾西の金豊舘に頼んでいる。そこのからすみは
超絶品だけど、近い味がした。若い料理人だけど、彼もセンスがいい。

今日は「英語で蕎麦会」。
「参加します」と、女性からメールがたくさんきている。
今日は華やかな「英語で蕎麦会」になりそうだ。
「なまやだま」くんも久しぶりに、夕方打ち合わせにくる。


うすかわアンパン

2009-12-07 07:32:11 | Weblog
昨日はエリカ庵だった。ワカや同じ世代のTさん、
向島の町おこしをやっているくまさん・・・
働き盛りの殿方が、エリカ庵の整体を受けた。
二階に折りたたみ式のベッドを置いて、エリさんとリカさん
の、気のこもった整体をうけ、下に下りてきた時には、慈しみ深い顔
になっておりてくる。
もちろん殿方だけでなく、女子たちも同じように、「心まで美人よ」状態
になって、いきいきした感じでみんな蘇生されるみたいだ。
ぼくも、お店が終了した後に、いつものように、ふたりの整体をうけた。
最近はジョッギングをまた始め、ストレッチもまめにやっているので、
「だいぶ若返ってきた」みたいだ。来年は、もう1日休みを増やす
予定でいるので、またボクシングを始めようか、と思ったりする。

体を定期的にケアーしていくと、ほんとうに体も道具みたいに、
素直に答えてくれる。
好きなことして、好きなもの食べて、・・ぱなし、みたいな生活を
していると、借りている体は悲鳴をあげているに違いない。
エリカ庵を閉めた後、スタッフみんなで、お土産にいただいた「うすかわアンパン」を食べた。大島にある有名なお店のものらしいけど、1日の疲れが一瞬で
とれるくらい、美味かった!

今日からワカはまた順天堂に入院する。還暦になると
またホノルルマラソンを走るらしい。その時はまた、いっしょに
走ることになっている。楽しみだ。

明日は「英語で蕎麦会」 明後日は「かっぽれ」

お仕覆の教室を始めます

2009-12-06 07:00:12 | Weblog
おしふく、という。
来年から、またひとつ教室ができることになった。

おしふく、とは、茶入れとか、骨董の茶碗とか花器などの着物。
古布と紐を使って、大事なものを、結ぶ着物みたいなもの。

昔から日本人は、結び、を大事にしてきた。
男と女が、縁あって、結ばれ、できた男の子を
「むすこ」というし、女性は「むすめ」というのも、結ぶから
きた言葉だ。お米を手で、にぎってつくるごはんを、「お結び」
という。大事な会に出るときには、羽織の紐を結ぶし、
お土産には、風呂敷を結ぶし、ご祝儀袋には、みずひきが結ばれている。
君が代には、苔の「むす」まで、と歌われている。

今日は「エリカ庵」。
ワカも元気にやってくる。明日からまた順天堂に
入院するけど、今日はエリカ庵で、体を整え、蕎麦を
食べることになっている。
病気になったり、事故になったり、倒産したり・・
人生は、いろいろあるけど、「いろいろあるのが人生だ」
と思うと、またなんか楽しくなったりするものだ。

地震や火事や倒産で、無一物になったりすることがある。
来年あたりは未曾有の大不況になって、みんなの経済が
とまるようなことになるかもしれない。
でも、それはそれでけっこうなことだ。
ぼくは、小さな茶櫃(ちゃびつ)の中に、茶碗と急須などの
道具が入っていて、気のおけない友達とお茶が飲めたら、
そんないいことはない、と思っている。できたら、ときどき、
安くてもいいけど、酒が飲めればいい。
そうすると、持っている茶椀などは、大事なものになるので、
お仕覆で、ちゃんと保護しなければいけない。

そんな「ものを大切にする気持ち」から、古人が考えだした文化やと思う。



健忘症?アルツハイマー?

2009-12-05 07:06:18 | Weblog
もともと、人の顔とか名前とかを覚えないタチだが、
最近はとくにひどくなってきた。お歳暮がきても、
「これ誰?」と思うことがあるし、街を歩いていて
挨拶されても、「?」と思うことが、ままある。
年賀状にいたっては、3割くらいは、「?」
というのがある。ギャラリーと会社と業界組合などを
同時にやっていたので、しかたないことでもあるが。
なにごと「簡素」がいい。友だちが10人、親友が3人くらいが
ちょうどいい。

今日は、東京で「赤松林太郎君」のピアノコンサートがある。
時間がある人は、彼のブログによって、いってもらいたい。
昨日は、かよちゃんと、31日にやる「カウントダウンコンサート」
の打ち合わせにこられた。2年前の年末に、ふたりはお客として天真庵
にやってきた。今年はその2人が、千秋楽を奏でてくれる。
閉店ぎりぎりに、2年前の大晦日に、胡弓を演奏してくれた「さとちき」
くんも店をのぞいてくれた。「今年の紅白は?」と冗談でたずねると、
「来年になりました」とのこと。いろいろな町を旅しながら、ストリート
や、縁ある会場で、がんばっているみたいだ。

景気が悪くなってくると、芸術みたいに、「無用の用」みたいなものが
ないがしろにされる傾向がある。でも若い芸術家たちが、明るい未来を
先頭で走っていると、この国の未来も明るいと思う。

明日は「エリカ庵」。
毎月一回、整体をやっていると、自力整体ではないけど、
自分の毎日の動きの中に、自然な整体力みたいなものが
ついてくるのがわかる。
人はみな、「自分のことがわからない」。「自分の体」は
もっとわからない。自分の体の中は、ほんとうに宇宙みたいだ。


銀ぶら

2009-12-04 07:29:16 | Weblog
昨日は、休みだったので、いつものように、押上から
都営浅草線にのって、宝町で降りて、骨董屋とか映画館に
いこうとした。ら、人身事故で、電車がおくれていた。
人身事故というと、「あ、また誰かが飛び込んだ」
と想像してしまう。もう10年以上も、毎年3万人以上の人が
自ら命を絶つ。今年は、3万7千人以上とか・・・ほんとうに
異常な世のなかだ。

先週に続いて、田中絹江の映画を見ようと映画館にいったら、
75年の映画だったけど、息子役の俳優が西條秀樹だった。
せっかく雨の中を、そこまでたどりついたけど、「わーい えむ しえー」
の気分になれないので、以前ときどきかよった銀座一丁目の小さな料理屋
の暖簾をくぐった。お昼時なのに、カウンターのお客の半分は、お酒や
焼酎を飲んでいる。お昼は、焼き魚定食、さばの味噌煮定食、とメニュー
に書いてあった。主人が自分の好みを覚えていてくれて、小さな声で
「雨やし、寒いし、アレにしましょか」と京都弁でいってくれたので、
こちらも思わず「おおきに、たのんます」と答えたら、使いこまれた伊賀
の土鍋に、上等の昆布と豆腐がでてきた。熱燗を所望すると、女将が備前の
炎だすきのおおぶりの徳利に、いいかげんな温度の白鷹を、黙って二合
もってきてくれた。二合を湯豆腐と、小鉢に入った香のもの、鯖の味噌煮で
飲んで、表参道に移動。
表参道ヒルズの中の小物を扱っているお店で、懐紙を買って、お茶のお稽古。

帰りの半蔵門線も、また別の人身事故のため、すべての電車が押上どまり
だった。年末はあわただしくなるけど、あちらの国へは、黙っていても、
みんな必ず1度はいくので、あわてることはない、と思う。


味噌ができた。

2009-12-03 08:50:56 | Weblog
今年の2月に仕込んだ味噌を昨日あけてみた。
土間を掘り返して、床の板を張りなおしたときに、
変形の「床下収納」を、中西君がつくってくれた。
彼は、池袋時代からうちへ遊びにきていたので、
味噌作りをしていることをしっていたので、そんな
「おまけ」をプレゼントしてくれた。

お酒が、藏ごとに味が違うのは、その藏ごとにある「菌」
が違うからだ。だから池袋で作っていた味噌と、押上で
つくった味噌は、糞と味噌ほどは、違わないけど、微妙に違う。
もちろん、毎年使う大豆も農産物なので、毎年微妙に味が違う。
でも絶対的にいえるのは、いろいろな化学的な調味料などを加えた
「市販」のもとと、自分で作るものは、雲泥くらい違う。

冬は、その自家製の味噌に、鴨肉とごぼうと砂糖と酒を加えて、加熱に
「鴨味噌」をつくる。これを酒肴に、酒を飲むと、口から酒が胃に落ちて
いく間に、食道界隈の毛細血管が、グビグビと鳴る。「うまい、うまい」
といってるのだろう。

今日は休み。
読みたい本が山のようにたまっているので、今朝は6時くらいから、
コーヒーを飲みながら、本を読んでいる。


かっぽれ

2009-12-02 06:33:51 | Weblog
今日は「かっぽれ」。
「深川」というお坊さんがでてくる踊りをやっている。
♪ヨシチョウ通い・・・
という節がある。吉原のことかと思ったら、どうも
芳町という花町、正確には、男を調達する町があったらしい。
墨田区では、かっぽれが盛んだが、ほとんどが女性がやっている。

来年は、「落語」の会を開催できたら、と思っている。
昨日は「文楽」をやっている方から、「天真庵でやってみたい」
というメールをいただいた。
来年のことをいうと、鬼が笑う、というけれど、来年は、みんなで
笑える年にしたいものだ。

今月は19日に「さっちじんライブ」をやる。じんじん
さんこと、長澤紀仁さんとピアノが宮前幸弘さん。
31日は、「カウントダウンコンサート」オーボエのかよちゃん、
と林太郎君のピアノ。

新しい政権になっても「経済」は、世界的に厳しい状態が続いている。
来年は、客観的に見て、もっと悪くなりそうな感じである。
人の批判や政治の批判をしても、何も始まらないし、変らない。
やはり「自分の生き方を変える」ところから始めないと、風は吹かない。
昨日の朝、来年の順受の会の教科書である、中江藤樹の本を読んでみた。
江戸時代の儒学者ではあるが、今の時代に、ピッタリな内容である。
温故知新。自分のこころを見つめる時代になりそうだ。



今日から師走

2009-12-01 07:07:50 | Weblog
はやいもので今日から12月だ。
ITの会社の社長をやっている時期は、
12月は毎日が忘年会、みたいな感じだった。
夜のスケジュールがいっぱいになると、昼から
忘年会、なんて普通だった。大塚に美味いチャンコ屋
があり、そこで昼にちゃんこを食べながら飲み、そのまま
飲みながら陽が沈むのを待ち、また夕方は他のお客さん
と、そこでちゃんこを食べる、みたいな、まるで関取みたいな
日もあった。「今は昔」。

12月は、来年に向けていろいろ準備をする季節。
6日は「エリカ庵」。体を整えると、心も精妙になる。

昨日は順受の会。「中庸」が一応終了した。
人生・・・・ほどほど、ええ加減・・・というのが
大切だ、というのが、なんとなく、今の時代にピッタリ
な内容やった。来年の前半は「中江藤樹」をやる。
昨日は教科書がきた。また、みんなピカピカの1年生。

そして来年は「伝授の会」も始まる。
人に教える、というのは、ほんとうにたいへんなことだと思う。
角居君に新しいコーヒーの道具のアイデアを電話で伝えた。
彼のお兄さんが調教したウォッカが、史上初の牝馬でジャパンカップ
をとった。すごい兄弟だ。「世界の角居」。