長屋茶房・天真庵

「押上」にある築60年の長屋を改装して
「長屋茶房・天真庵」を建築。
一階がカフェ、2階がギャラリー。

銀ぶら

2009-12-04 07:29:16 | Weblog
昨日は、休みだったので、いつものように、押上から
都営浅草線にのって、宝町で降りて、骨董屋とか映画館に
いこうとした。ら、人身事故で、電車がおくれていた。
人身事故というと、「あ、また誰かが飛び込んだ」
と想像してしまう。もう10年以上も、毎年3万人以上の人が
自ら命を絶つ。今年は、3万7千人以上とか・・・ほんとうに
異常な世のなかだ。

先週に続いて、田中絹江の映画を見ようと映画館にいったら、
75年の映画だったけど、息子役の俳優が西條秀樹だった。
せっかく雨の中を、そこまでたどりついたけど、「わーい えむ しえー」
の気分になれないので、以前ときどきかよった銀座一丁目の小さな料理屋
の暖簾をくぐった。お昼時なのに、カウンターのお客の半分は、お酒や
焼酎を飲んでいる。お昼は、焼き魚定食、さばの味噌煮定食、とメニュー
に書いてあった。主人が自分の好みを覚えていてくれて、小さな声で
「雨やし、寒いし、アレにしましょか」と京都弁でいってくれたので、
こちらも思わず「おおきに、たのんます」と答えたら、使いこまれた伊賀
の土鍋に、上等の昆布と豆腐がでてきた。熱燗を所望すると、女将が備前の
炎だすきのおおぶりの徳利に、いいかげんな温度の白鷹を、黙って二合
もってきてくれた。二合を湯豆腐と、小鉢に入った香のもの、鯖の味噌煮で
飲んで、表参道に移動。
表参道ヒルズの中の小物を扱っているお店で、懐紙を買って、お茶のお稽古。

帰りの半蔵門線も、また別の人身事故のため、すべての電車が押上どまり
だった。年末はあわただしくなるけど、あちらの国へは、黙っていても、
みんな必ず1度はいくので、あわてることはない、と思う。