昔から「まさかの時」に、蕎麦屋の二階で集まって一献しばがら蕎麦を手繰る
というのがあり、いろんな場面に「出番&居場所」のような役割を果たしてきた。
昨日は「論語の会」に熱心に参加する建築家のFくんが「京都の大学の建築科をでて
東京で活躍する建築家の蕎麦会」を企画してくれた。彼は自分で畑もする。昨日蕎麦を
打っていたら、朝どれの野菜をイケアのビニールのバッグに入れてやってきた。
「今日この野菜で蕎麦前をやりたい」というので、「よっしゃ」ということになった。
大きな大根にあおあおした葉がついている。その葉を「やたら」にする。長野の郷土料理で
蕎麦の薬味にしたも最高。葉っぱを刻み、大根の糠づけを刻み、ぽんずをぶyっかける。
もちろん糠ずけもぽんずも自家製。大根は土鍋に昆布を入れて炊き、手前味噌をアレンジ
して風呂ふき大根に。残りは、胡瓜といっしょに「はりはり漬け」。蕎麦汁に酢を混ぜ、刻んだ
野菜にひたひたにするくらい入れ、鷹の爪を投げ入れる。ぼくの蕎麦のお弟子様は、蕎麦前
の定番であり、朝飯前の簡単料理。簡単なものの中、簡素な中に「ホンモノ」があるので手をぬかず、
こころを込めてやってもらいたい。茄子は、みょうがといっしょに刻んで、ぽんずに柚子胡椒を加えて
ビニールの袋に入れ、くしゃくしゃするとすぐにできあがり、これをくしゃくしゃしながら食べると、酒
がグビグビと鳴り胃袋から五臓六腑に染みわたる。キャベツは、そのままでも美味いけど、手前味噌と
もろみをあわせ、グリルで少しあぶって、久保さんの大き目の志野皿にだす。左手にキャベツ、右手に杯、
馬上ゆたかな美少年(田原坂風)。しんじゃがが5個入っていた。これは皮つきのままゆで、豆乳と
昆布のだしと塩で、ポータージュにして、古伊万里の蕎麦猪口に入れてだす。ちょうどいい箸休めになる。
ぼくは「もろきゅう」が最高の精進料理だと思っている。大事なお客がくる。馳走、つまり畑まで走り、胡瓜を
もいで、洗い、切って、皿にならべ、自家製の味噌を盛ればできあがる。「ごちそう」の原点みたいな料理。
昨日はカウンターで飲んでいたぼくの「おでしさま」や、ねんどの会のメンバーたちも、Fくんの「馳走」の相伴に
なった。気のおけない仲間たちと土を喰らう。幸せな時間。
今日は「ゆさそば」。そばが大好きで蕎麦屋でライブをやるのが夢だというゆささんったいがやってくる。
16時閉店。
明日は日曜日なので16時閉店。それから「日曜蕎麦夜学塾&なんとなく蕎麦を打つ」
明日はまた畑仕事を始めたおでしさまがやってきて、蕎麦大学。何かがおきそうな日曜日。
月曜日は「卵かけごはん」夜は友達が後楽園ホールで日本タイトルに挑戦。熱い日になりそうや・・
日(土) ゆさそばライブ
演奏:ゆさ(ヴァイオリン)・しょうこ(ピアノ)・津田りつ子(パーカッション)
19時開場 19時半開演 ¥4,000(蕎麦・珈琲 付き)
13日(土) タケシィ 三線(サンシン)らいぶ演奏:タケシィ(三線)19時開場 19時半開演 ¥4,000(お酒・肴・蕎麦・珈琲 付き) |
30日(火) 江戸遊芸・女幇間 『江戸の粋を現代につたえます』演奏:悠玄亭 玉(女幇間)19時開場 19時半開演 ¥4,000(お酒・肴・蕎麦・珈琲 付き) |
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