長屋茶房・天真庵

「押上」にある築60年の長屋を改装して
「長屋茶房・天真庵」を建築。
一階がカフェ、2階がギャラリー。

サロン、茶論、茶粥・・・究極の夕餉

2017-03-21 08:49:56 | Weblog

東京に住み始めて、30年ちょっと、毎年2回か3回は、九州に里帰りをする。

飛行機はダメなたちで、新幹線も食堂車がなくなってからのったことがなく、ほぼすべてを車で

往復している。若いころは薬局で「モカ」という眠気さましみたいな怪しい飲み物を買い、高速道路を

ぶっとばしながら帰っていた。そのうち、京都にたちよったり、美濃や久保さんのアトリエに立ちよったり、道草を食う楽しみを

おぼえ、ゆっくり帰ることによろこびを感じはじめ、九州からの帰りは、下関あたりから高速をつかわず日本海側を

ゆっくり走る、というのがならわしになった。昨年からは、島原半島で「そば会」が始まったので、大阪の泉大津からフェリー

で門司までいく、という「阪九フェリー」の船旅をとりいれている。泉大津にいくまでに時間が少しあまるので、奈良をまわる、がなわわしになりつつある。

今回は唐招提寺にいった。その後の美術で、渡り(中国から渡来した)の酒器の展示会をやっていた。祭の時につかわれたものが多いらしいけど、

今の生活の中でも使える「用の美」の条件も満たしているものばかりで、時間を忘れてくいいるように見てまわった。

国立博物館では仏像の展示会をやっていた。ポスターになっているブッダの子供のころのかわいらし仏像が素敵で、そこもよった。

いつもはそこの近くの骨董屋にも立ち寄るのだが、出港の時間がせまり先を急いだ。

奈良という場所は「茶粥」という文化的なサロンの風習がある。ときどき、煎茶の会でもやるけど、漬物とか梅干しとか簡素なおかずで

茶粥をすすりながら談論風発するのは楽しいものだ。

今日の夜は「タイムドメイン」。この会は15年くらい続いている「東京風茶粥の会」みたいなもんだ。

みんなで食べたいおかずやお酒を持ち寄って、タイムドメインのオーディオから流れる生音に近い音楽を聴きながら

「今」を語りあう会。「今 ここ」というこの一瞬の中に「すべてがある」ということがわかれば、人生は10倍おもしろくなる。

「満つまめの会」も営業中に二階でやっておりまする。今日も満席御礼ではありますが。

明日は「おんなかっぽれ」 


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