長屋茶房・天真庵

「押上」にある築60年の長屋を改装して
「長屋茶房・天真庵」を建築。
一階がカフェ、2階がギャラリー。

裏が幸せ

2017-01-14 08:36:31 | Weblog

酒井順子さんの本の題名だ。裏日本と呼ばれているけど、ひょっとしたら、そっちのほうが宝がいっぱい?

読むと、納得する。もう一度読もうと思って、般若くんにつくってもらった神代楢の文机の上においてある。

昨年か一昨年にライブをやってくれたトランペッターのかんじさんが、新年の挨拶と新そば(新年はじめてのそば)

を手繰りにきてくれた。昨年、東京から矢板に移住した。彼はイタリアンのお店を長いことやりながら、ペットを吹いた。

還暦を越え、イタリアンは人に教えるほうにシフトして、ペットのほうに重心をおいた。人が歌うようなトランペットは、

人間味が熟するほど味わいがでて、人のこころに染みる音がでてくるみたいで、多くのファンがいる。趣味はゴルフで、

昔からよく通っていた矢板付近に住もう、と思ったらら、とんとん拍子に縁が紡がれ、すぐに夢が実現したらしい。

ぼくも矢板の手前の鹿沼というところにゴルフ会員権をもっていて、全盛期は毎週のようにいった。バブルがはじけたころ、

3つもっていた会員権の毎月の支払が50万くらいあった。今から思うと不思議な時代だけど、だいたいそのころのITの経営者は

毎月のゴルフ代と会員権の支払いはそのくらいが平均だったような気がする。途中からゴルフの熱がさめ、フライフィッシングに

凝った時期がある。そのころもそのゴルフ場にいき、朝ごはんを食べ、そこから車で山に入り、ひがなヤマメとかを追った。

その時に景色を「裏」から見た。裏のほうが10倍素敵だった。つまり、東京の人が高速の標識をみて、もよりのインターでおりると、

ナビのない時代でも、目的のゴルフ倶楽部の看板をみながらいくとたどりつけた。ゴルフが終わった後は、きた道が往路であり帰路である。

ところが、その裏にいくと、開発されていない里山や川が残っていて、看板もお店もないけど、すばらしい自然があり、鳥のさえずりや、川

のせせらぎの音、そこに釣り糸を垂れると、ヤマメちゃんなんかが顔を見せてくれたりする。

まさに「人のゆく 裏に道あり 花の山」だ。

先日いった「花園インター」もしかり。取引先のコンペが年間3回くらいあって、その界隈にあるゴルフ場にもよくいった。

でも、今回みたいに「借金なし大豆」をとりに農業をやっている知人の畑を訪ねたりすると、景色がまったく違って見える。

東京という街も、同じように、誰から仕組んだわけではなかろうが、より多くの人が「お金」を消費するような仕掛けになっている街だ。

それはそれなりに、おもしろく、消費者であると同時にみんな多かれ少なかれ、この街の可能性に期待しながら毎日を夢みたりして過ごしている。

少し面積が広いのと、人が多すぎてなんやけど、この東京という街を、裏から見てみると、なんともおもしろい世界が見えてくるように思う。

今年のテーマはそんなところかな?と最近ぼんやり思ったりする。

「満つまめの会」や「インヨガ」で、ストレスの貯まった体を癒し、2月は毎日のように「菌活の会」で味噌をつくる。

3月には、また島原で地元の廃校になった小学校をお借りし、大そば会をやる。どれも小さなできごとではあるけど、

つなげていくと、「幸せな裏」に繋がっていきそうな、そんな気がする。

今年から毎朝のスクワットの回数を倍にした。まだまだ道の途中である。感謝。


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