長屋茶房・天真庵

「押上」にある築60年の長屋を改装して
「長屋茶房・天真庵」を建築。
一階がカフェ、2階がギャラリー。

年末の銀ブラ

2012-12-27 09:41:50 | Weblog
昨日はひさしぶりの休み。
銀座にでかけた。混雑する押上駅から宝町までいって、
骨董屋にいく、というのがぼくの銀ブラの決まったコースなのだが、
昨日はウトウトしていたら次の駅・東銀座までいってしまったので、
せっかくなので改装中の歌舞伎座を通って、築地市場をのぞいた。
すごい人でごったがえしていた。東京なんて、大みそかも正月も
お店があいているのに、どうして年末にこう人が混むのか不思議だ。
「蚊取り」みたいな名前の家具しか似合わなないような家で、ヒャッキン
で売っているような器を使っているような人が、上野の美術館に集まる
のとおなじような不思議さを感じた。何も買わず、踵をかえして、
銀座のはずれにある、カウンターに5人しか坐れない蕎麦屋にいく。

主人がぼくの顔を見るなり、チロリの用意をして、燗酒の用意をして
くれる。それを大きな蕎麦の釜に入れる。大きな露天風呂に足を投げ出す
ような開放感がある燗酒のやり方。そば豆腐を酒肴に二合飲んだあと、
いつものように「花まき」を頼んで、もう一合注文する。
温かい蕎麦の上に江戸前ののりが花が散るようにのっている。香りを
楽しむため蓋付きの碗で供するのが江戸の蕎麦スタイル。
これを食べながら熱燗を飲んでいると、温泉の極致、生きているのか
死んでいるのかの境目みたいなところまで到達する。
調子にのって、もう一本銚子をあけて、上機嫌で銀ブラをしながら
骨董屋へいく。(つづく)

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