長屋茶房・天真庵

「押上」にある築60年の長屋を改装して
「長屋茶房・天真庵」を建築。
一階がカフェ、2階がギャラリー。

大山のすしや

2017-02-12 08:45:59 | Weblog

大山というのは、古くていい商店街がある。そこから少しはいったところに

「いわもと」という鮨やがある。店主は今年還暦を迎える「岩本」さん。

もともとボクサーで、日本チャンピオンだった。ヨネクラジムに所属していて、

ときどきジムでいっしょに汗を流した。10度くらい防衛したけど、試合ごとに流血し、

そのころのトレナーは、「血止めの松本」とあだ名をもっていた名トレーナーがいた。

彼のお店にいくとカウンターの中に、有りし日の松本さんの写真がある。たぶん、

リングの外で今でも彼の背中に「がんばれ」と叱咤激励しているかのような写真だ。

昨日の夜岩本さんから電話をもらった。「誕生日おめでとうごさいます。奥さんを大事にしてください」

とのショートメールのようなメッセージ、を防衛回数より多くいただいている。

ヨネクラボクシングジムは、後援会に入る時に記入するカードに「奥さまの誕生日」という項目がある。

その日に、家に薔薇の花束が届く。花束の中に手書きのメッセージカードが入っていて、

「奥さま、誕生日おめでとうございます。ぼくたいちがリングでがんばっていけるのは、奥さまの力です」

と書いてあり、差出人のとろに「ヨネクラジムはりきりボーイズより」と結ばれている。できすぎたような

話ではあるが、そんな「こころのこもった話」は少なくなってきたように思う。

現在のヨネクラジムは、島田くんが名トレーナーとしてがんばっている。その当時、彼は新聞配達を

しながらボクシングをやっていた。住んでいた板橋が彼の配達エリアだったので、よく見かけ、声をかけた。

「新聞配達をしながらチャンピオンになれない」というジンクスがあった。でも彼は、日本チャンピオンになり、

世界戦も2度経験した。ときどき後楽園ホールで見かけると、笑顔で手をふってくれたりする。

今日は「味噌つくり」。味噌を仕込んだ日づけがわかるように、その日の新聞で包むようにしている。

人数が多い時には、近くの朝日新聞の販売店にいき、そこの店主に二部ほど譲っていただく。

今日も6人が味噌つくりにくるので、蕎麦を打ったあと、販売店にいく。

新聞配達をしながら大学を卒業する人たちに表彰状をおくるセレモニーも長くやっているらしい。

今年は約200人。その中で日本人は一割くらいで、一位がベトナム。それに中国、ミャンマーなどが続くらしい。

新聞を読む人が少なくなり、新聞を配達する人も少なくなっているようだ。そんな苦労をするなら奨学金で

いったほうがいい、というのがはばをきかせているらしい。借金というのは、帰していくもの、というのを後で体感する。

国の借金も、若者の借金も、同じようにしてふくらんでいく。「今だけ 自分だけ 金だけ」ではアカンよね。

そんなことを思いながら、今日も朝から「借金なし大豆」を寸胴でことこと煮ている。

今日は日曜日なので16時まで。それから「日曜蕎麦道場」

二階はまーくんの「満つまめの会」。

明日の朝は「卵かけごはん」夜は「福の会」 ♪しあわせって、なんだっけ なんだっけ・・を考える会。