長屋茶房・天真庵

「押上」にある築60年の長屋を改装して
「長屋茶房・天真庵」を建築。
一階がカフェ、2階がギャラリー。

味噌端会議

2017-02-02 08:52:16 | Weblog

毎日、いろいろな人たちが味噌をつくりにやってくる。

今日も味噌味噌あすも味噌。味噌をつくりながら、子育て世代は、離乳食の話やら、幼稚園の話をしたり、

年配の人たちは、健康の話や老後の話・・・いろいろな四方山話をしながら楽しそうにやっている。けっこうけっこう。

先日は久しぶりに後楽園ホールにてボクシング観戦。ときどき天真庵にそばを手繰りにくるだいくんが、セミファイナルに

でた。リングに上がる時に、生まれと出身地、戦績などがリングアナウンサーが大きな声で叫ぶ。

だいは千葉出身の28歳。日本フェザー級の7位。相手は長崎諫早(いさはや)出身で27歳。論語の会の幹事のしみずさんと同郷だ。

トランクスに「九州男児」とプリントされている。ふるさとから裸ひとつで、リングにあがるこころいきがいい。どちらにも勝ってもらいたい

が、ボクシングというのは、そんな甘い世界ではない。

最終8ラウンドまで決着がつかず、判定でだいくんが勝つ。あとで、顔をはらしただいくんが挨拶にきた。激戦が顔にあらわれている。

「7ラウンドにもらったテンプルがきいて、手がでなくなりました」とのこと。前から二番目のVIP席で観戦していたけど、わからなかったパンチ。

メインイベントは東洋太平洋チャンピオン戦、通称東洋戦だったけど、セミ・・の7割くらいの人数だった。

なんとなく「今」を象徴しているような現象だ、と思う。音楽にしても、「ジャズ以外は聴かない」とか「その人がでる試合だけ見る」

とか、はっきりした嗜好があぶり出されるような傾向がどこの世界にもあるようだ。お笑いタレントなんかがライセンスをとって、

リングにあがる時は、あたかも世界戦のような雰囲気になる。その試合が終わると、後楽園ホールは閑散とした地方巡業のプロレス興業?

のような寒い雰囲気になる。政治家とかトップの輩が「自分だけ 今だけ 金だけ」の「三だけ主義」が幅をきかせているのだから、しかたない

というか、そんな時代なのかもなんばん。

孤独なジャングルといわれるリングで裸ひとつで勝負するボクサーと、それぞれの人生を、「ぼくだって同じく体ひとつで孤独な道を

切り開いていくもんだ」、と鼓舞するような感じでボクシングが愛されてきたけど、ひょっとすると、

スマホだけが友達なんていう昨今のスマホ人たちの孤独さは、ボクサーの比ではないのかも知れない。