長屋茶房・天真庵

「押上」にある築60年の長屋を改装して
「長屋茶房・天真庵」を建築。
一階がカフェ、2階がギャラリー。

おでん 熱燗 昔のおんな

2017-02-10 09:15:30 | Weblog

誰かのエッセーにあったけど、この言葉の並びが好きだ。

昨日はお休みだったけど、味噌つくり 満つまめ おとこかっぽれ  の日だったので、

寸胴に一晩つけた「借金なし」をストーブにのせ、そばを打った。午前中に幼稚園にこどもを

おくったママさんが最初の味噌作り。今年は小さなお子様といっしょというケースも多く、「食育」

という意味と、共に育つ「共育」もかねて、味噌作りの大いなる意義を感じる日々。

その後は、3人のベテラン組が、ふたくちの味噌をつくり、二階でマーくんの整体を受ける、という

今年からはじまった「天真庵ゴールデン梯子」が続いた。どちらも「持続可能な生き方」をするに

不可欠なものだ。

ぼくは「おとこかっぽれ」に参加するので、昨日は昼間に「おでん」をしこんだ。

ストーブが大豆に占領されているので、炭火をいれた「てあぶり」の五徳に土鍋をおき、

そこに大根を昆布で煮る。こうすることにより、大根のでしゃばった味が整い、おでんの鍋に

あとで合流させても、問題がない。おでんやでも、こんな手間は普通かけられない。

厨房のおでんの鍋は、昆布とあごの出汁に、こんにゃく、うすあげ、山芋、豆腐、焼き豆腐、ちくわぶ(これをいれないと江戸

の人におこられる)などをいれる。

もともとおでんは、焼き豆腐に味噌をつけた「田楽」が始まりで、その後江戸時代に江戸で

濃い汁にうかべたもんになったらしい。それが関西にいって、薄味で「関東だき」とかいう名前になった。

関東大震災の炊き出しに関西から薄味の文化が逆輸入される形で、今のような「おでん」ができた、らしい。

小学校時代は塾の帰りに、駄菓子屋みたいなところでおでんを食べた。もちろん熱燗はのんでいないし、おんなもいない。

京都時代は大学の近くに「シャンクレール」というジャズ喫茶があり、そこから30mくらい下ったところに「安兵衛」

というおでんやがあった。ぼくは「うすあげ」が大好きで、九条ネギが刻んであるものをはさんで供してくれたのをつまみ

に、伏見の名誉冠で飲む、という日が、学校にいく日よりも多かったきがする。「おんな」」というかそのころの彼女とのデート

ももっぱら、この荒神口の「安兵衛」だった。

江戸にでてきてからは早稲田の「しのぶ」でよく早稲田出身の友達と飲んだ。冬にすーすーすーな感じで、隙間風が

吹き込んでくるところで飲む熱燗とおでんは、たまらない。

今日は「インヨガ」 味噌 満つまめ インヨガ    健康で持続可能な人生の根本みたいな寺子屋が続く 日々是好日。