長屋茶房・天真庵

「押上」にある築60年の長屋を改装して
「長屋茶房・天真庵」を建築。
一階がカフェ、2階がギャラリー。

一億くらいの値打ちがあるネクタイ

2016-04-23 08:29:13 | Weblog

昨日から京都の染めをやってはる河野夫妻が、天真庵の二階で

「染めもん展」をやってくれてる。

もともと、トムさんこと、野村富造さんと、陶芸家のふじさんのふたり展から始まったものだ。

平成9年くらいだったので、かれこれ20年くらいになる。トムさんは2010年に生前葬をやり、

2011年の311の10日後くらいに京都で昇華された。

まだ煎茶を習い始めたばかりのころ、トムさんに着物と袴を染めてつくってもらった。

ときどきそれを着て茶会などにでかけると、彼の魂があの世から降りてくるような、会話ができているような、

そんな気持ちになる。IT業界という魔界みたいなところで仕事をしている時、勝負服には、魔封じみたいに

トムさんのろうけつ染めのネクタイをしてでかけた。なんだか、それを身につけていると、難しい商談や、

とてもかないそうでない提携話などがうまくいったりした。お金に換算するのは苦手だけど、軽く億単位の

御利益があった。今はスーツなど着ないけど、お守りみたいにそのネクタイは3本くらい残してある。

ぼくの財産は、最低3億?ということか?

河野夫妻の染めて紡ぐ着物は、着ている人を見るだけで元気がでる着物だ。ぼくは、彼のTシャツを夏はよく着る。

元気なパワーに包まれる、そんな気分になるから不思議だ。人間を60年も生きてきたけど、ますます、わからない

ことのほうが多い。あの不思議な「元気シール」かて、20年くらい遊んでいるけど、まだまだ不思議がいっぱいで、

広がっていく先の縁ある人たちが、不思議な体験をお返ししてくれたりするので、不思議が山積みされていく感じ。

今日、明日も「染めもん展」一色。

 

22日(金)・23日(土)・24日(日) そめもん展

「京の染色工芸」 河野染色工芸スタジオの仕事 会場:二階

13時から19時