昨日から京都の染めをやってはる河野夫妻が、天真庵の二階で
「染めもん展」をやってくれてる。
もともと、トムさんこと、野村富造さんと、陶芸家のふじさんのふたり展から始まったものだ。
平成9年くらいだったので、かれこれ20年くらいになる。トムさんは2010年に生前葬をやり、
2011年の311の10日後くらいに京都で昇華された。
まだ煎茶を習い始めたばかりのころ、トムさんに着物と袴を染めてつくってもらった。
ときどきそれを着て茶会などにでかけると、彼の魂があの世から降りてくるような、会話ができているような、
そんな気持ちになる。IT業界という魔界みたいなところで仕事をしている時、勝負服には、魔封じみたいに
トムさんのろうけつ染めのネクタイをしてでかけた。なんだか、それを身につけていると、難しい商談や、
とてもかないそうでない提携話などがうまくいったりした。お金に換算するのは苦手だけど、軽く億単位の
御利益があった。今はスーツなど着ないけど、お守りみたいにそのネクタイは3本くらい残してある。
ぼくの財産は、最低3億?ということか?
河野夫妻の染めて紡ぐ着物は、着ている人を見るだけで元気がでる着物だ。ぼくは、彼のTシャツを夏はよく着る。
元気なパワーに包まれる、そんな気分になるから不思議だ。人間を60年も生きてきたけど、ますます、わからない
ことのほうが多い。あの不思議な「元気シール」かて、20年くらい遊んでいるけど、まだまだ不思議がいっぱいで、
広がっていく先の縁ある人たちが、不思議な体験をお返ししてくれたりするので、不思議が山積みされていく感じ。
今日、明日も「染めもん展」一色。
22日(金)・23日(土)・24日(日) そめもん展
「京の染色工芸」 河野染色工芸スタジオの仕事 会場:二階
13時から19時