長屋茶房・天真庵

「押上」にある築60年の長屋を改装して
「長屋茶房・天真庵」を建築。
一階がカフェ、2階がギャラリー。

ねこが懐石を食べる

2015-12-14 07:33:00 | Weblog

♪馬がしゃべる そーんなバカな・・・・

そんなテレビ番組があった昭和30年後半ころのアメリカのテレビドラマ?

天真庵にオープンエアーな場所がある。喫煙コーナーでもあるし、そばの笊や

おしぼりや、魚の干物、冬はほし芋などをつくる場所でもある。10年前に改装

する時は「犬小屋」だった。そこの場所にときどき野良猫が遊びにくる。

今は今年の春に生まれた5匹の子猫の「いっちゃん」と「さんちゃん」が毎日のようにくる。

先日、いっちゃんを家族にしたい、という女性が蕎麦を手繰りにきた。

うちの大家さんは天真庵のうしろに住んでいて、やはり猫好きだ。歴代の猫

たちのえさも、うちのかみさんと相談しながら、同じ種類の「カリカリ」や「缶詰」

を与えてきた。

ペットショップなどにいくと、ネコと犬の食べ物が「あまた」でていて、選ぶのに大変だ。

今は缶詰は「黒かん」シリーズにし、カリカリは「懐石」というのにしている。

だから、彼らは毎日のように「懐石」を食べている。しかも、ぼくには警戒心があるのか?

寄ってこなく、かみさんがだすと喜んで食べる。茶事で究極のものは、亭主とお客だけの茶、

それを「一客一亭」といってもっとも親しくもあり、厳しくもある、とされている。肝胆あい照らす

ような関係でないと成り立たないということか。ねこにもこころあり、人にもこころあり、だ。

そして「懐石」というのは、もともと修行僧が腹の空腹に耐えるために「懐に石を抱く」

ことかきた「しのぎ」の簡素な料理なのだ。それが最近ではえらく贅沢なものになった。

「こころ」の置きどころがずれてきているのだと思う。

これから「卵かけごはん」   究極で簡素な朝ごはん。世の中で「ホンモノ」といわれて

いるものは、みな簡素。

夜は「長屋で女史会」。秋の夜長に、男と女の歴史を話しながら酒を飲む、というのは風流なものだ。

さらっと、下ネタを酒のさかなにできるようになると、酒道でも師範代に近づくらしい。そんな訓練の道場でもある。

明日は「タイムドメイン」

水曜日が「おんなかっぽれ」

木曜日は「気骨の鮨会」だったけど、じいちゃんの体調が悪いので、中止。堪忍。