昨日朝、仕込みの途中で少し腰がいたくなったので、
散歩にでかけた。体にいいものを提供しようと毎朝はやくから
びん棒を振り回し、そばを打つという行為は、けっこう体を使う。
朝の10時ころだったので、知り合いの家の前を通り、WOWOWで
ボクシングを見ているのはいないだろうか、などとかすかな希望を抱き
ながら歩いていると、連休中で日ごろでも50人くらいしか住んで
いないような街も半分くらいは留守で、25人くらいの街のようなうらぶれた
感があった。その25人の中でも奇人でいば最高峰にあたるMくんと
すれ違った。コインランドリーで洗濯して家にもどる途中だとか。
「珈琲でも飲みませんか?」というので、「どこで?」ときくと、100円珈琲を
驕ってくれそうな様子だったけど、その後が怖い?ので、お店にもどって
「ほぼぶらじる」をふたりで飲みながら、四方山話。
Mくんの家にも、文人や禅林たちが書いた書や絵があまたあるけど、そろそろ
少し売ろうか?という話になった。
こないだ彼の家をのぞいたら、ある文人が書いた「却下照顧」というのがあった。
人生一歩一歩歩いている瞬間瞬間だし、その「一歩」とか「今」という瞬間をちゃんとつかめ、
足元こそ大事やぜ、という禅語。こんな書が玄関なんかに飾ってあると、その家もその家
に遊びにくるお客さんの運気も増すだろう。
今日はこれから「卵かけごはん」。春きゃべつを刻み、具だくさんの味噌汁が「春」を告げる。
炊きたてのごはんに、平飼いの卵をかけ、具だくさんの味噌汁と香のもの。
なんの不足もない朝ごはん。