長屋茶房・天真庵

「押上」にある築60年の長屋を改装して
「長屋茶房・天真庵」を建築。
一階がカフェ、2階がギャラリー。

畳のない和室

2015-05-24 08:29:45 | Weblog

もともと、畳は「床の間」しかなかった、というのが通説。

そしてその他は板張りだった。そのうち床の間に、花を手向けるようになり、

それに伴い、軸をかけたり、茶道具を飾ったりするようになり、日本の床の間は

私設美術館みたいになっていった。そして板の間に、移動式の畳を敷くようになり、

いつしかそれが固定式になり、和室の形が形成されるようになったらしい。

天真庵の二階は、竹を輪切りにしたものの上に板ガラスをおいて「置き床」にし、

板の間に畳半畳を敷いて、茶室風にしている。そこの畳は、義理の弟(任侠の世界ではない。

妹の夫くん)が作ってくれたものだ。福岡で「小西畳店」といえば、泣く子も黙る(どうもその世界へあこがれがある?)

老舗で100年の歴史を有す。

先週畳変えのために、畳を里帰りさせた。しばらくは二階の座敷は、HPのように、囲炉裏に

丸い座ぶを敷いてやることにあいなった。畳のない和室もまたオツなもんだ。

今週はふたつ大きなライブがある。来月は、自分たちが里帰りをする。90になる父親に

「松の手入れの仕方」を伝授してもらうことになった。ぼくではなくカミサンだけど・・・

伝えていくもの、伝えていく人がいて、伝統や文化が紡がれていく。

しばらく天真庵では、南條先生の寒山拾得が、座敷わらしのごとく飾ってある。表のショールームは

もちろんのこと、トイレの入り口なんかにも飾った。座敷わらしがいるごとき家になった。

今日は16時まで。それから「蕎麦遊び」に共が遠方より来る。

にも飾った。