JRの板橋駅前に、「近藤勇の墓」がある。板橋宿というのは中仙道の江戸の玄関
であり、人やものがあまた交差した場所。そこから明治通りまで、桜並木があり、春は
桜の花のトンネルができる。元気も大好きで、桜の季節はしっぽに花弁をいっぱいつけて
歩いた道だ。コモディー・イイダの発祥の場でもあり、当時は「飯田百貨店」といっていた。
その商店街の入り口に古色蒼然とした「鰹節屋」がある。10年前までは、看板娘ならぬ
看板猫がいて、あまたのアマチュア写真家のモデルになった。「鰹節屋の猫」、こんなラッキー
な猫はいない。そこから100mくらい明治通りに向うと、老舗の「海苔屋」がある。そこに、
元気と仲良しだった柴犬の「ラッキーくん」がいた。その海苔屋の前に、公園があり、18年くらい前
に捨て犬だった彼を、海苔屋の主人が広い家族の一員にした。その話を聞いた人たちが、「この
子はラッキーね」といったので、天の命名よろしく、「ラッキー」になった。歯医者にいくたんびに、覗く
けど、旅立ったようだ。花の命も、犬の命も、人の命も短し、恋せよ乙女。
うちの味噌作りも盛況だけど、各地で味噌作りが盛んになっている。味噌の材料にもなる裸麦や
繊維質が米の20倍以上ある「もち麦」や、大人気の「黒豆茶」を作ってくれている愛媛の農業家
から彼が寄稿した新聞がおくられてきた。
「農業は非効率だとか言われているけど、自然の視線でみると、その土地の景観や風土、それが
もたらしてくれる物心両面の恵みからいうと、100年の計と同じように、豊かさの原点」見たい
なことが書かれていた。ほんとうにそのとおりだと思う。
あまりにも、小さなトレンドに右往左往したり、目先の損得に近視眼でそろばんをはじくような輩
ばかりだと、この国の未来は危ういかもなんばん。
拾われたラッキーくんを家族にした海苔屋さんが後日、「ぼくたちのほうがラッキーだった」と言っていた。
脚下照顧ではないけど、足元の小さなところに、幸せはころがっている。
今日も味噌作り。明日は「蕎麦打ち無門塾」 味噌つくりは二階でやります。
月曜日は「卵かけごはん」夜は「福の会」
火曜日は味噌作り
水曜日・木曜日が「卒啄珈琲塾」と「無茶しぃの会」