長屋茶房・天真庵

「押上」にある築60年の長屋を改装して
「長屋茶房・天真庵」を建築。
一階がカフェ、2階がギャラリー。

2月は日曜日から始まるんだ。蕎麦打ち教室は来週が初日。

2015-02-01 08:28:33 | Weblog

昨日は晦日。みそかに味噌をたくさん仕込む。

準備をしていたら、たまちゃんが蕎麦を手繰りにきた。

「今日と明日を間違えた。わたしゃ、ただのノウナシのババーになっちゃた」と落ち込んでいる。

昨日が浅草で「出番」があったのに、すっぽかしたみたいだ。「そんなこともあるよ」と励ますも、

芸人人生一筋の「すじ」が許さないみたいだ。いろいろ考えてみると、今年からカレンダー

を吊るしていない、というのが間違いのもとではないか、と思い、カミサンが

「冷蔵庫にマグネットでカレンダーをつけようか?」といと、「あそこはジャーニーズの居場所だからだめ」だと

のこと。うちにある動物のカレンダーをあげることにした。

うちもそれが飾ってある。日曜日が一番左になっていて、会とかの予定がビッチリ書きこんである。

今日から新しい2月。今日は何も書いていない。つまり、「卒啄蕎麦打ち教室」は8日(日)が初日

ということだ。こんな寒い中を、わざわざ遠くからまちがえてこないことを祈る。

昨日は6時くらいから味噌作り。寸胴からうまそうな大豆を似たにおい。

昔は蕎麦も精進料理といっしょで「寺方蕎麦」とかいって寺でだされていたのが始まりだというのが有力説らしい。

その時は、鰹節ではなく大豆の茹で汁に醤油を入れて蕎麦汁にしたという文献が残されている。

昨日は茹でた大豆の匂いを酒肴に、白鷹をぬる燗にしてカウンターのすみで飲んだ。幸せな気分

が五臓六腑にしみわたる。

明日は「卵かけごはん」夜は「長屋で女史会」 いよいよ源氏物語まできた。

男と女の歴史は、男と女がしたかしなかったの歴史。かの有名な陶芸家がそういっていた。いいえて妙だ。

火曜日は「英語で蕎麦会」。昨日はアメリカのなんちゃらという田舎?から若くて、2メートルくらいある青年

が蕎麦を手繰りにきた。日本語ができない。

でもここは日本なので、「日本語のメニューはないよ」というと、「おまかせする」といような英語をしゃべったので

「ざるそば」をだした。器用に箸をつかい、つるっとはいかないが、するすると蕎麦を手繰った。

「どや、テーストは?」と聞くと、頭を傾けた。「ま、しゃーない。最初から蕎麦がうまいはずはない。英語も

難しいけど、日本語も日本の文化もむずかしいね」とゆっくり日本語でいうと、「ぼくはスペイン語は得意だ」

と英語で返してきた。「口直しに珈琲はどや?」と丁寧にきくと、「お願いします」と英語で答えてきたので、

「これが、ほぼぶらじるで~す」といってだしたら、「うまい」みたいな顔をした。「イティ イズ ジャパニーズスタイル」

と初めて英語らしきものを発したら、顔を赤くして笑われた。英語でなくとも、なんとかなるものだ。

ちなみに、仕事でニューヨークに何度もいったけど、ほとんど日本語で用を足してきた。なんとかなるもんだ。