長屋茶房・天真庵

「押上」にある築60年の長屋を改装して
「長屋茶房・天真庵」を建築。
一階がカフェ、2階がギャラリー。

小股の切れ上がった いい女

2014-05-03 08:38:49 | Weblog

具体的にはどんな姿か知らないけど、着物を粋に着こなし、

三味線あたりを上手につまびき、都々逸や小唄が似合うような和的で

古風な女性のことだろうか?

昨日は朝一番に浴衣をなんとかしたいという素敵な女子が蕎麦を

手繰りにきた。ぼくの珈琲塾の塾生。この塾の女子たちは、おおむね、

そんな小股系の美人が多い。三味線まで到達してほしいものである。

夕方、ほんまもんの芸者さんがふたりカウンターに座った。

正確にいうと、元・浅草芸者。たまちゃんとあきちゃん。

浅草浅草寺の再興を祈念して昭和30年台に「金龍の舞い」が

奉納されたことがあるらしい。まるで昨日のことのように、晴舞台で「ふたりで並んで

写真をとった」話や、木遣り唄などを口三味線で、口づさみながら、楽しそうに

蕎麦を手繰っていかれた。元気なおじいちゃん、おばあちゃんが、闊歩したり、

人生を謳歌する姿は素敵で、そんな姿を見ていると、まだこの国はぎりぎり大丈夫?

という気持ちになる。

その後、ねんどの会で、桧原村から調達した「のらぼう」のおひたしを出した。

「これなに?」と中一になったばかりのミクちゃんがきいた。

「コンサートで感動した時にいう言葉や」というと、「ブラボー?」

というので、「ノラボー」と大きな声で叫んだ。

いろいろ大変な時代だけど、感動のある日々をおくりたいもんだ。

12日は「長屋で女史会」 たまちゃんが引っ越しがすんで落ち着いたら

この会で、都々逸とか奴さんをやってもらいたいと密かに思っている。

18日(日)が「墨田ぶらり下町音楽祭」 来年は小唄か都々逸のブース

ができるかも・・・

6月か7月には「女かっぽれの会」ができる。絶滅危惧種みたいな

ものばかり拾い上げてる感があるが、時代の小さなトレンドに右往左往

される生き方よりは、よっぽど真っ当な気がする。