昨日は、天気にも恵まれ第5回目になる「墨田ぶらり下町音楽祭」が行われ、いろいろな
人たちが遊びにきてくれた。音楽は、人間の悲しさとか愛のはかなさとか、絶望や夢やいろいろな
煩悶なんかが、ごちゃまぜになって熟成されて生まれてくるようなもんかもしれない。でもこの星の
中で最高の芸術は、人と人が出会うことだと思う。
天真庵は、音声ブースになっていて、藤田朗子さんのピアノに、ソプラノの吉川真澄さん、バリトンの
松平敬さんで、楽しい音楽を奏でてくれた。
かっぽれの演題みたいな「深川」から始まり、「猫」にまつわる曲や、「お豆の旅」みたいな曲
があり、ほのぼのとした気分で満ち満ちていた。
歌のおふたりが7月1日(火)に、墨田の通称「うんこビル」こと朝日ビールの本社一階ロビーで
「発酵音楽」というのに参加される。「お豆の旅」、正確には「お豆の物語&ゆきむすび」もそこで
聴けるはずだ。和食が世界的に注目されているけど、和食でいちばん大事なことは、「だし」
であり、そのだしにかかせないものは、「発酵」。おつけものや、味噌、醤油、お酒、鰹節や昆布・・・
みんな「発酵」させるものが中心にある。
発酵音楽のパンフを引用すれば
発酵音楽とは、「身近に存在している人や物と作用しあって、その発酵ともいえるような作用を通したからこそ
成り立つ創作活動をしたい」 (略) 音楽を通して食を知る、食を通して音楽を知る、という関係が
できたら嬉しく思います。
ぜひ、うんこビルで、発酵を哲してみたらどうやろう。
和の文化とは、ごちゃまぜの文化であるけど、うまく発酵されたり、調和されたり、それに
またぴったりのしつらえや舞台を創造したりして、長い時間をかけて紡ぎ続けてきた文化で
ある。大事にしたいとつくづく思う。先週の山の中でおばあちゃんたちが作ってくれた
「春日豆」の慈悲深い味をまた噛みしめたくなった。粒々皆辛苦の「大地のおくりもの」に感謝
しながら歩いていきたい。
これから「卵かけごはん」夜は「易の勉強会」
明日・火曜日は「書をしよう会」
水曜日・木曜日が「卒啄珈琲塾」&「無茶しぃの会」です。
昨日は築地の友達が鮨を修行中のぼくにと、上等の海苔とわさびを土産に
蕎麦を手繰りにやってきた。今月の「気骨の鮨会」は29日(木)。